お父さんの伝えたい事 ページ5
『えーっと...。』
あの後、俺が間に入り話をまとめた所。
お父さんは、鬼殺隊とかいうすごい所の元柱で
今は育手という鬼殺隊の隊員に仕立てるための師匠の役目らしく、その筋の通った素質のある若者を探しているという。
そして、なぜ祐理子さんが、あんなにも反対していたか。と言うと祐理子さんは実はさ、鬼殺隊の隊士だったらしく、強かったらしい。
しかし、度重なる怪我や、仲間の死に直面し、精神的にも、肉体的にも耐えられなくなり、
鬼殺隊を抜け、哲平さんと出会い、菊の花を開いたらしい。
(お父さん)「むむ...。はっ!もしや、お前さんは狼牙Aであるか?」
『何故名前を?』
(お父さん)『そうか、お前さんがAなのだな。』
なんで泣いてる?
悪いことしたかな?
(お父さん)『お主、これを見ても何も思わぬか?』
そう言って渡されたのは
お守りだった。
ドクン、ドクン
(祐理子)「まさか...。嘘でしょ。」
身体が熱い。
神経の一つ一つが、意志を持つように、強く、
うごめいている。
空気が肺を満たしていく。
『はぁ、はぁ!何っコレっ!』
この感覚が愛おしくてたまらない。
(お父さん)「やはりな。お主は、
狼牙改斬(かいざん)の生まれ代わりじゃ。」
狼牙改斬...。会ったこともないのに、その名を耳が、頭が離さない。
(祐理子)「A。今、貴方はどんな気持ち?教えてちょうだい?」
『明るく光ったみたいです。狼牙改斬という名前の響きがとても心地よくて。』
(祐理子)「...。A、あの日の悲しみを受けて、今、貴方はどう思う?」
『今も、昔も、憎くて、憎くて仕方ない。でもアイツは、アイツで
“辛く、苦しかっただろうに”』
(お父さん)「(やはりだ!周りを取り巻く風が変わった。そしてあの言葉。改斬が、言ったとされているあの言葉をこの娘は、今言った。)」
(お父さん)「おい小娘。わしに着いてきてはくれぬか?」
この刹那を逃してはいけぬ。
お主は、人の為に己を奮い立たせ、哀れなものに、正しき道を歩ませるのが役目。
決して簡単な道ではない。
仲間を思いやり、共に立ち上がるのだ。
『ついて行きます。どこまでも。』
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黒孤 - この作品面白いですね!!狼と夢主ちゃんは一緒に行動しないんですか?僕一緒行動すると思ってました。更新頑張ってください!! (2019年10月17日 21時) (レス) id: d64dd6f51c (このIDを非表示/違反報告)
banana(プロフ) - 皆様!読んで下さり、誠にありがとうございます!感想を見てニヤニヤしているキモい作者ですが、これからも頑張りますので、宜しく御願いします! (2019年10月16日 15時) (レス) id: d3e0ea658a (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 今日見つけたんすけど一瞬にしてこの作品に惚れました!文才なととても凄いと思います!更新頑張ってください!応援して (2019年10月14日 13時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
麻里 - これ、好き。更新、頑張って下さい (2019年10月6日 18時) (レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬。 - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい。 (2019年10月4日 14時) (レス) id: 954f1fe671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:banana | 作成日時:2019年9月8日 16時