物間と俺の3年間。 (ページ6)

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第5話「友達が出来た日」ページ6

あの後、自分のクラスを確認し、入学式も無事終わった。

運がいい事に、Aは物間と同じクラスになった。

「椿鬼君！同じクラスだね！」
「うん。物間君がいて安心したよ。」

ただでさえ、友達の1人すらいない椿鬼にとっては、知り合いがいるだけでありがたい事だった。

「物間ー、そいつ知り合いなの？」

物間の友人であろう見知らぬ男子生徒が寄ってくる。

「うん。前に会ったことあるんだよね。」
「へぇーそうなんだ。俺は〇〇。こいつは小学校から一緒なんだ。よろしくな。」
「俺は××！××でいいぜ。」
「うん。俺はA。こちらこそよろしく。」

少し驚いたが、これは友達を作れたということでいいのだろうか。

よく分からないが嬉しかった。
自分に話しかけてくれる事がまだ信じられなかった。

「ごめんね椿鬼、こいつらうるさいけど仲良くしてやって。」
「おいおい、それお前が言うかよ。」
「物間は言えないよなw」
「はぁ！？ちょっとなにそれ。僕のことバカにしてる？？」

なんだろう。すごく居心地がいい。

友達っていいな。