君がいる世界へ【Felix・ピリ】Straykids (ページ10)

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ヨンボク side

ステージに上がった景色。

今日もたくさんのファンが見える。

僕、本当にここまで大きくなったんだな。

｢スキズー！最高ー！｣

｢ばんちゃーん！｣

｢かっこいいー！｣

今日も一人一人に音楽を届けられるように、会場全体をみわたす。

いつも以上にみんなが笑顔で、楽しんで見ていてくれてる。

ここまで頑張ったんだ、僕ならまだ踏ん張れる。
そう思った。

その時、

ﾖﾝﾎﾞｸ｢、、！｣

、、目が合った気がした。

ずっと探していた君と。

バクンバクン、と

どんどん心臓が早くなるのがわかった。

1人だけ、僕を真っ直ぐ見つめていて、

ペンライトを胸の前で握って立っている人。

ジャンプしたり、体を揺らしているわけじゃない。

ただ本当に僕だけを見つめて立っている。

見間違うはずがないんだ。

あんなに好きで、愛おしい君を。

僕と目が合ったのをやっと自覚したのか、びっくりしながらもぽかんとしている君。

でもまさか君がここに来てくれているだなんて。

驚きすぎてパフォーマンスが取り乱してしまいそうだった。

ねぇ、もっと近くで。

Aにあいたいよ。