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28. ページ29

『、、それ、全然可哀想じゃないですよ笑

そもそも忘れてる私が悪いんですから。




すごく、感謝してるんです。
こうやって私に真剣に向き合ってくれて。


最初はもちろん驚いたけど、今は思い出せるのが楽しみです。


だって、こんなにもいい人たちが私の周りにいたってこと、わかっちゃいましたから。



だから、その、、





ありがとう、』





私が今言えるのは、これしかない。

けど、精一杯笑って言って見せた。





ヨンボク「!、



だめだ、僕もう結構限界、、。」
 


ヨンボクさんの声が小さくなっていく。


こうやってずっと我慢してたなら、私は本当に失礼なことしてたのかもしれない。




ヨンボク「A」



私の名前を呼び、少し先で手招きをされる。


『、?』


私がその通りに近づくと、。




ぐいっ





『わっ』


気付いたらオッパの腕の中にいて、びっくりして顔を見上げると満足そうに笑っていた。




ヨンボク「あはは笑



少しぐらい許してよ?

Aが覚えてないからその罰ね笑」




これは私にとって罰なのか、、いやむしろ、という考えは捨てて「ごめんなさい」と謝る。



ヨンボク「謝んないで?
またこうして会えてる今が幸せなんだ。


Aはゆっくり、思い出してくれればいい。

誰も君に怒ったりしない。
もちろん僕だって。


全ての記憶を取り戻すまで、ちゃんと僕待ってる。

ただ、ここで生きてくれてるってだけで、僕は嬉しいよ。」


確かに今日、私たちの距離がグッと近づいたのに間違いは無いけど、

もっとずっと前から知っている気がしてるから。


彼なら私の知らない私を知ってるから。

信頼できるって、これからも大丈夫ってそう思えるんだ。






ちらっともう一度顔を見るとに目が合った。


別に、何か言ったりするわけじゃない。

微笑み合う訳でもない。


ただ満足するまで見つめて、

今この時間を自分がもう忘れることのないように。

心の中で何度か唱えた。





数十分後、私の家の前まで来てしまった。



ヨンボク「よく寝るんだよ?
鍵はちゃんと閉めてね。

あと、これ返すよありがとう。」


ヨンボギオッパのポケットから出てきたのは私が貸したハンカチ。


『わ、ありがとうございます。

へ〜、洗ってくれたんですね笑』


くんくんと匂いをかぐと、なんだか知ってる匂いがした。

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設定タグ:Straykids , Felix , フィリックス   
作品ジャンル:恋愛
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りぃ(プロフ) - やった✌🏻 (11月19日 19時) (レス) id: 67a7fe821e (このIDを非表示/違反報告)
のり - つづきはやくみたいな😵 (11月19日 0時) (レス) @page11 id: a83dcf1b24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りぃ | 作成日時:2023年11月13日 18時

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