君がいる世界へ【Felix・ピリ】Straykids (ページ19)

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Aside

すごく傷ついたような、悲しい顔をしたピリくんが私に背を向けてだんだん遠くなっていく。

『、どうして』

どうして、彼は私の名を呼んだんだろう。

どこで出会ったのだろう。

そんなに私は彼にとって大事な存在だったことがあったのだろうか。

申し訳ないけど、話した覚えがなくて私自身も整理がつかない。

そんな時に急に頭に浮かんでくる声。

''？｢世界で1番愛すし、

君が好きだよ｣''

まただ、またぼんやりしててはっきり聞こえない。

『私だって、わかんない。

自分が何を忘れてるのか、』

彼が探していたのは本当に私なのか。

胸がやけるように苦しくなってもう何も考えなくなかった。

ﾀﾞｳﾝ｢A！やっと見つけた！｣

数メートル先からダウンの声が聞こえて思わず抱きしめる。

ﾀﾞｳﾝ｢Aっ？！

ってまた泣いてんの？！

どーした、何があったの、｣

ダウンは戸惑いながらも私の背中を優しく撫でた。

『、、どうしよう、私すごく酷いことしぢゃっだかもしれない、！

わだじ、ピリくんを傷つけだんだ、っ』

涙で声がおかしくなって鼻声になる。

ﾀﾞｳﾝ｢えぇ、？！

ピリくん、？！ちょっと待って、どゆこと、、
とりあえず帰ろ？家で話聞くから、｣