君がいる世界へ【Felix・ピリ】Straykids (ページ14)

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Aside

ﾀﾞｳﾝ｢あー！おわったー、、

何だろこの喪失感、、｣

『ねー、終わっちゃったのかー、』

ライブが終わり会場の外に出てきた私たち。

やっぱり入場より退場の方が人混みがすごくて、気づいたら埋もれていた。

すぐ隣にいたはずのダウンとの距離が人並みに揉まれて離れていく。

ﾀﾞｳﾝ｢Aっ｣

『ダウンッ、、』

私たちの間に何人か人が通り、次に瞬きをする時にはダウンを見失ってしまった。

『、、ダウナ〜、、どこいったのー、、』

その後ただ足に力を込めるばかりでたいして進むことも出来ず、どこに行こうかと迷っていた。

会場のマップだって覚えてるわけないし、、ここまでもダウンについてきただけだ。

数分たってやっと周りを見渡すことができるようになってきた。

人が徐々に少なくなってきた時、ドンッと後にいた誰かとぶつかった。

『わっ』

かなりの勢いだったからか自分の体を支えることが出来ず、前から倒れてしまった。

『っ！

いったー、、』

思いっきり手を地面にぶつけたせいでじんじんする。

手のひらに少し擦り傷ができているし、何よりも1人で心細い。

ダウン、どこ行ったの、？

私、どうやって帰ればいいの、？

『はぁ、、まぁ、こういう時もあるよね』

今日は楽しかった代わりに不幸なことが怒ってるのかな、なんて都合のいいように解釈しようとした。

その時、、

？｢大丈夫っ、?!｣

急に頭上から誰かの声が聞こえ、私は顔を上げる。

『、！！、

なんで、』

どうして、

ここにいるべき人じゃないのに、

なんであなたが目の前にいるの、？

心配そうにして私に手を差し伸べていたのは、Straykidsのピリくんだった。