君がいる世界へ【Felix・ピリ】Straykids (ページ11)

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A side

うん、間違いない。

目が合った。というか、今も合っている。

でもどうして、？

どうして彼はそんなに驚いているのだろうか。

ﾀﾞｳﾝ｢、、A？

そんなに見つめてどうしたのって、、

え、ピリくんこっち見てる？｣

しばらく静かだった私が気になったのか、様子を伺ってきたダウンが思わぬ状況に声を失っていた。

『、、目、あってるのに。

嬉しいのに、

なんでだろ、目の前がぐにゃぐにゃしてる、、』

気づいた時には私の目には涙が溜まっていた。

そのせいで視界が滲んでいて前が見えなかった。

『えぇ、なんでぇ、、』

別に悲しいわけじゃない、勝手に涙が流れて、よくわかんない感情に飲み込まれているのだ。

ﾀﾞｳﾝ｢ちょ、！A泣いてんのっ！？

う、嬉しかったんだよね？感動したの？
えどうしたのほんとに｣

ダウンは服の袖で私の涙を拭ってくれた。

はっきりした視界でもう一度目の前を見ると、ピリくんは別の方行ってしまっていた。

泣いてるの、見られたかな。

ぎりぎり見てないといいな。

でも、なんでだろう。

、、自分でもわかんない。

だけどピリくんを、あの夢を思い出したら胸がぎゅっと苦しくなるんだ。

自分でも感情を操れなくなって、どうしようもなく苦しい。

ﾀﾞｳﾝ｢あ、スキズ終わった、。

しばらく休憩だからさ、休んでなよ。ね？｣

私にお水を渡してトイレへと向かったダウン。

完全に気、遣わせたよね、。

『、、はぁ、』

苦しいなぁ、

嬉しいのに。

このもやもや、いなくなってくれればいいのに。
初めての感情に戸惑ってるんだよ、きっと。

｢え、てかさー、ピリちゃんずっとこっちみてたよね？！｣

｢私だよ多分！目合ったと思ったもん！｣

｢はー？あたしだし！｣

後ろのお姉さんたちの話し声が聞こえてくる。

そうか、私じゃないかもしれないんだよな。

、、勘違いだったら恥ずかしいじゃん。

でも、目が合ったってきがしたんだよ私は。

私は、、ね。