sweet time 2 _愛されたい【Straykids】短編集

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FL「僕はAを置いていかない。


Aが助からないなら、僕も助かる気なんてさらさらないよ。


僕はAを愛しているんだ。



Aに噛まれるなら、僕は幸せだよ、？


ねぇ、A。
僕をひとりにしないでよ、。」



やだよ、、

噛んじゃうよ、？

2人してゾンビになっちゃうんだよ？


そう何度私が言っても、「それでいいよ」と返ってくるだけだった。


FL「それに、君だって、、

立場が逆だったら

僕を置いていかないでしょ？」



その言葉に、私は納得してしまった。


私が彼を見捨てて逃げることがあるだろうか。

そんなこと、絶対にないだろう。




『、、うん、そうだね。

ヨンボガ、、

最後まで私と一緒に居て、』


私がそう言うと、ヨンボガは満足そうに笑い私の頭にコツンとよしかかった。


FL「そうさせてよ。

Aの全てを受け入れるから。」



ヨンボガがぎゅっと私の手を握った。


FL「、、覚えてる？

Aから初めて僕にキスしてくれた時、

いつも僕からだったからびっくりしたけどすごい幸せだったなぁ。



あ、それに去年一緒にクリスマスをすごしたよね。

僕を考えてプレゼント選んでくれたんだって思うとニヤニヤしちゃってさ、ヒョンジナに笑われたよ笑、、」



ガンガンガン！！！

ドンドン！！

相変わらず、私たちの声に反応して扉を開けようと叩き続けるゾンビ達。


『うん、、大切な、、思い出』



私もゾンビ化が進んできたのか、体が震えてきた。
おかげで喋りにくくなってきた気がする。


FL「僕、まだAとしたいこと沢山あるんだ。


遊園地に行ってみたい、

テコンドーも教えてあげたいし、、笑


それに、ビュッフェに行って沢山食べるAを見たい。



あとは、、、結婚してウエディング姿を見たい。

きっと世界でいちばん綺麗だよ。







ねぇA、愛してる。、、」



私の意識もだんだん遠くなっていく。

やだ、ヨンボガ、顔がよく見えないよ、、

体温が感じられないよ、。


寒いよ、。暗いよ、。




『ヨンボガ、、





愛してるよ、、』


ヨンボガはぐいっと私を抱き寄せ、そっとキスをした。



もう、大丈夫な気がした。

彼はこの手を絶対に離さないと確信したから。







＊


その後、意識が途切れたゾンビの彼女は彼の首に噛み跡をつけた。

彼は噛まれている時も優しく抱きしめ続けた。



何度も、愛してると彼女に囁いて。


ゾンビになった彼女が涙を流していたのは彼しか知らない。

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