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『ヨンボガ、、ごめ、』


そのゾンビは倒れたまま起き上がってこない。


しかし外からは物音に気づいたゾンビたちがまた次々と入って来てしまっている。



ヨンボガは私を抱き抱えながらトイレに入り鍵を閉めた。


FL「A、!血が、!

僕の声、聞こえる?!
意識は?!」

『、、ある、よ』


首から血が溢れ出ているからだろうか、。
状況が整理出来ていないからだろうか。

返事が思うように行かない。

私は床に座り込んで首から流れる血を押さえていた。




ガンガンガン!!

ドンドンドンドン!!!


ヴァァァァ、、

ア''ァァァァァ、




扉を叩く音とゾンビの呻き声が私たちの耳に響く。

ここの個室は完全にゾンビ達に包囲されてしまった。


FL「Aごめんっ、

僕が、Aを先に行かせたから、!」


ヨンボガは泣きそうになって私を抱きしめた。

ぎゅっと、私の存在を確かめるようにいつもより力が籠っていた


『ヨンボガのせいじゃないよ。

私が注意せずに開けたから、、自業自得、、


はは、泣かないでよ、、』


私は力が入らない手でヨンボガの涙を拭いてから頭を撫でる。


頬にある星空みたいなそばかす。

ふわふわしてて他の人とは違う明るい髪。



全部、大好きなんだよなぁ。


FL「A、諦めないで。
何か助かる方法を、、」


ヨンボガはそう言ってくれるけど、私はなんとなく分かっていた。


『ヨンボガ、、ごめんね。

噛まれたせいで、、

きっと私はゾンビになっちゃう、』



いつ、ゾンビになるかなんてわかんない。

私とヨンボクが密室になってる時点でもう既に危ないはずだ。


それなら、、、

『、、ヨンボガ。

私、このままヨンボガを噛んじゃうの、嫌だよ。、』


私がそう言うと私の言いたいことがわかったのか、ヨンボガは首を横に振った。


『、、ゾンビになるなら、ヨンボガには迷惑かけたくないよ。


私がここを出ていくから、ヨンボガはここで何とか耐えて、?



、、ねぇ、お願、っ、


!』





ヨンボガは私の口を手で塞いだ。

もう喋らなくていいよ、と言うように。

目に涙をいっぱいためて、彼は笑顔で安心させるように私を抱きしめた。



『、、なんでっ、』


どうして私を離してくれないの。

どうして自分が泣きそうなのを我慢して私を先に安心させようとしてるの。



今、私がゾンビになっちゃうかもしれないのに。

耐えていた涙が溢れて、ヨンボガの肩に落ちては染み込んでいく。

・→←【felix】愛を噛んで感じて。



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りぃ(プロフ) - 七彩さん» お時間かかってしまい申し訳ございませんでした🥲待ってます💞 (1月3日 23時) (レス) id: 67a7fe821e (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - またリクエストします! (1月3日 15時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - 答えて頂きありがとうございます!めっちゃ良かったです! (1月3日 14時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - 七彩さん» ありがとうございます!お時間頂きますが頑張りますのでお待ちください🙌🏻 (11月20日 0時) (レス) id: 67a7fe821e (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - こんばんは!早いですがリクエスト失礼します!ハンジソンの誘拐物語を作って欲しいです!個人的にハニは愛が重い系が好きなので、愛重めでお願いします! (11月19日 22時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りぃ | 作成日時:2023年11月4日 2時

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