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You side


遡ること30分前



今日は補習をしていていつもより帰りが遅くなった



夕日で空が赤く染っていた



綺麗だな、そんなことを思っていると見覚えのある人を見つけた





『あ、あれって…』





近付いて話しかけようとした、が…



夕日に染るローレンが余りにも儚くて、綺麗で、私はそれに見蕩れてしまった。



しばらくガン見していたせいか、視線でローレンがこちらを振り返ってきた





「あれ、A先輩じゃん。何してんの??」



『……ろ、ローレン。いや、ローレンが夕日眺めてたから話しかけるの迷ってたとこ…』





脳内に出てきた文字で急いで言葉を繋げる



不審がられてないか、不安だけどとりあえずいつも通り接さなきゃ…!!





「あ、それはごめん。よかったら一緒帰らん?帰り道同じっしょ?」



『…そうだね。たまには2人で帰っちゃうか』





…てな感じで、今に至るんだけど



家帰ってきてからローレンのことしか考えてない。



普通に考えてあれはおかしい。横顔綺麗すぎて惚れるって。





『…え、もしかして私ローレンのこと…』





嫌な事が脳内をよぎった。
てか普通に言葉に出た。



いやまさか、そんなことない。って自分に言い聞かせようとするけど今日の帰り道にあったことがどうしても邪魔してくる。



まあいいや、明日湊に相談してみよう。
当てにならないけど、恋じゃない可能性もあるし…

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作者名:ありまる | 作成日時:2024年2月2日 22時

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