第二十話 ページ22
結局保健室に連れていかれた。
リ「傷口は塞がっているね、治療は必要無いよ。」
『...あの、疲れたので少し休んで行っても？』
リ「あぁ、いいよ。」
今日は本当に疲れた。
久しぶりに月下の影を使った。
全然ダメだった。自分はまだ弱いままで、誰一人守れなかったあの時のままだ。
守りたい人一人守れず、殺したいやつも殺せない。
だから、義勇も実弥も置いてきてしまうんだ。あの二人は特に一人にしてはいけない人なのに。
オ「...藤少女のその力は、何処から来ているんだ？」
緑「そ、それ、僕も気になる...。」
『...深呼吸してみてください。』
我々の使っている呼吸法とは全く違うけど、酸素を肺に入れているのがわかった。
『...それです。』
「「え？」」
疲れてるから寝させて欲しい。
どうせこの人たちには出来もしないのだから。
オ「も、もう少し教えてくれても...。」
『ヒーローに教えることなんて無いですよ。私、ヒーロー嫌いなんです。』
しばらく沈黙が続く。そりゃそうだ。ヒーローが嫌いなら雄英に来る意味なんてない。
ヒーローが嫌いなら、ヒーローになる必要なんて無い。
緑「それって『やっぱり帰りますね。帰って休んだ方がいいので。』...。」
それだけを言って保健室を出る。
最近は気持ちが落ち着かない。
昔はこんなことも無かったのに。憂鬱だ。
次の日、学校が休みになったのでデパートへ向かった。
洋服を買って、食材を買って、なにかデザートが食べたくなった時、見覚えのある後ろ姿が見えた。
爆「あ？てめぇ...藤だったか？」
『...名前で呼ぶんだ。』
爆「別にいいだろ。てか休日でもその面付けてんのかよ。」
『うん。』
いつもの学校での様子とは違い、落ち着いた感じだった。
爆豪くんといるのは少し楽だ。
爆「...てめぇ、母親は？」
『いないよ。』
爆「そーかよ。」
『爆豪くんは、』
爆「きめぇ。呼び捨てにしろ。」
『...爆豪くんは、』
爆「ちっ。」
『何しにデパートに？』
爆「買い物以外にあるかよ。」
口は悪いけど、喋った感じ優しそうだった。
悪い子ではないんだろうな。そんな感覚。
正直、緑谷くんや麗日さんよりもこういうちょっと悪めな人の方が一緒に居て楽。
純粋な優しさは、私には偽善のように感じてしまうから。
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らびりあ04-子げ茶(プロフ) - 優芽さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年5月16日 1時) (
レス) id: 876d1986bc (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - いえいえ。訂正ありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてますので、頑張ってください！ (2020年5月15日 20時) (レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)
らびりあ04-子げ茶(プロフ) - 優芽さん» 確認不足でした、申し訳無いです...。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 0時) (レス) id: 876d1986bc (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - 設定の方では、名前変換はしっかりとされているのですが、本文では、されていませんでしたが、ご確認お願いします。 (2020年5月14日 17時) (レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らびりあ04-子げ茶 | 作成日時：2020年5月11日 16時
