幸せな日々 ３ ページ46
「いいから。じゃあマネまた明日宜しく。」
「あ、はい。って櫻井さん明日はお休みです。」
「あ、そっか。じゃあ明後日？」
「明後日の午後１４時に迎えに行きます。」
「ありがとう。お疲れ」
「お疲れ様です。・・・宜しく御願いします。」
最後は俺に向かって頭を下げ去って行った。
「・・・・・。」
「大丈夫？」
「あ、いえ大丈夫です！」
こうなったからにはしっかりしなくちゃ！！
でもどこで言おうかな？
計画ではお昼作ってきたからその時にって思ってたんだけど
もう言わないでおこうかな？
「ふふ、じゃあ行く？」
「はい」
俺が好きな優しい目。はぁ、俺がダメージ受けてどうする。
「今から雑誌の取材です。」
「うん。あ、ゴメン、カフェオレ」
「はい」
すぐ鞄から取り出した。翔君が飲んでる物とか必要としてる物を
俺が分からないわけない。
「あ、準備良いね。」
「有り難う御座います。では此処の部屋でお待ち下さい。」
なるべく一緒に居ない方がいいよね？
万が一バレた時試してたって思われたくないし。
「OKってなんで出て行こうとしてんの？」
「え、あぁちょっと打ち合わせに」
「いいよ。後から一緒にすれば」
「でも」
「そんなことよりちょっとこっち来て」
「なんですか？」
「此処の予定なんだけど」
「どれですか？」
「そこからじゃ見えにくいでしょ？此処座って」
自分が座っているソファの横を指さしている。
「え」
翔君？マネにだってそんなこと言ったことないのに・・・
もしかして気に入っちゃった？
「ほら、早く」
俺の手を掴んで引っ張った。
「うわっ」
俺は体勢を崩し翔君に向かって倒れ込んだ。
「ハハ、ゴメン。大丈夫？」
「・・・離して」
いつまでも翔君は俺を、いや今の俺を抱きしめてる。
「ん？」
「離して下さい。」
「やだ。」
「は？」
なにやだって・・どういう意味？
「折角、一緒に居られて誰にも邪魔されないのに離すわけないだろ？」
「なに言って」
翔君ってこんな人だった？翔君にとってはさっき会ったばかりの人だよ？
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作者名：リア | 作成日時：2014年4月17日 0時
