幸せな日々 ２ ページ45
「・・・ちょっと」
俺はマネを呼び、声をひそめ
「俺はマネとチーフマネ以外はダメだって言ったと思うけど？」
他の人がつくと潤が不安がるから。
「すいません・・・どうしても外せない用事が」
マネはチラッと代わりのマネージャーを見た。
「それだったら予定だけ伝えてくれれば、俺一人で大丈夫だから」
「いや、それでは」
またチラッと見る。
「・・・・」
もうマネは何してんの！？早くしないと次の予定が！
「いいから。じゃ」
マネが持っていた予定表を取り立ち去ろうとしたが
「ちょっと待って下さい！」
代わりのマネが俺の腕を掴んだ。
「ちょっと何？」
「どうしても俺じゃダメですか？」
翔君はこれに弱いんだよね。
「っ」
何今の・・・
「俺じゃあダメ・・・ですか？」
「え、あぁ・・・いや・・ちょっとマネ」
また俺は代わりのマネージャーから離れマネに耳打ちした。
『・・・・・・。』
マネは俺の問いにゆっくり頷いただけだった。
「・・・・・。」
ふふ、やっぱり翔君は俺のこの仕草に弱いんだよね。
・・・ってこれって今俺は別人ていうか翔君は俺だって知らないのに
ときめいたって事だよね？
「じゃあお願いし」
翔君がふりかえり承諾しようとしたが
「あ、やっぱりいいです。俺がその用事行きますから
予定通りマネは櫻井さんについて下さい。」
俺はそれを遮りマネに向かって微笑んだ。
「え？」
「じゃ」
なんかこれって俺が翔君を試してるみたい・・・
そういうつもりは全然なくて。でも今、思うとそうだよね？
この間、翔君に何欲しい？って聞いたら
『潤との時間が欲しい』
って無理だって分かってるのに照れながら言ってくれたから
俺としては恋人の願いだし？叶えてあげたいじゃん？
でもなんかサプライズ的な事したかったしこれだ！って思ったんだけど・・・
「お〜い」
「はっ！」
「ハハ、何その典型的な」
「あ、すいません。じゃあ俺はこれで」
「待って。」
「え？」
「気を悪くしたならゴメン。今日一日宜しく。」
「え、いや、でも」
え・・・なんで？
翔君が俺の為にマネを代えないのは知ってる。
でも今日に限ってなんで？
考えたくないけど・・・俺がしてるからじゃなくてあの仕草にときめくの？
可愛い子だったら誰でも良い？
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作者名：リア | 作成日時：2014年4月17日 0時
