黒猫とそのナイト達2 (ページ44)

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幸せな日々　Ｓ×Ｊページ44

「行ってらっしゃい^_^」
「・・・行ってきます。」

なんで俺は自分の誕生日に恋人を家に残して朝から夜中まで働かないといけないのだろうか？
そして何故この恋人は超絶笑顔なのだろうか？
少しは寂しがってくれてもいいのに・・・

「はぁ・・・」

翔君なんか悲しそうな顔してたな。ちょっと悪いことしちゃった。
でも俺は楽しみ！！翔君も絶対喜んでくれるはず！！
ふふ、実は今日、翔君のマネージャーに協力して貰ってあることを実行しようとしてるの！

それはね・・・今日一日、翔君のマネージャーになるの！！
今から先回りしてスタジオ入りするんだ～

松本がくふふとにやけているその頃櫻井は・・・少し拗ねていた。

「おはよう御座います。」
「おはよう」
「なんだか元気ないですね？」
「そりゃあそうでしょ。何も誕生日にこんな仕事入れる？」

月曜だからzeroはしょうがないよ？
でもさじゃあせめて午前中だけでもオフにしてくれるとかあるじゃん？
俺だって人並みに誕生日ぐらい恋人と過ごしたいと思ってるわけですよ。

「それは申し訳ないです。今日じゃないといけない仕事が重なって。」
「はぁ・・・ごめん。仕方ないことぐらい分かってるから。」

この業界にいて仕事があることは有り難いことだし嬉しい事。
これは只の八つ当たりです。

「いえいえ、なんとかしたかったんですけどね。」
「いや、ごめん。で？今日の予定は？」
「あ、そのことなんですけど」
「どうした？」

ん？なんか言いにくそう

「私は別の用事がありまして今日は他の人が着くようになります。・・・この方です。」
「は？」

代わりのマネージャーが部屋に入ってきた。

「今日一日宜しく御願いします。」

深々と頭を下げた俺は顔をあげニコッと笑った。
ふふ、翔君気づいてない。化粧したって俺は俺って言われてきたけど
マスクしてるし目元は整形級のメイクして貰ってるからぱっと見俺だって
分からない。マネだって最初気づかなかったし。