可愛いのは？ 2 ページ36
振り向くとそこには相葉が松本の隣に座って何か囁いている。ように櫻井が見えただけで
実際は只、普通に話しているだけである。
「潤！！」
「？何？翔君？」
松本は櫻井が呼ぶとすぐ隣に歩いてきた。
「い、いや・・・」
「？」
「ほら、翔君。」
櫻井は松本の耳に口を寄せて
「ニノなんかより潤の方が何万倍も可愛いよ。」
「なっ！？／／／ちょっ／／／何言ってんの／／／」
松本は予想だにしなかった櫻井の言葉に慌てた。
「やっぱり潤君は可愛いですね。」
「ふふ、ホント。」
「あひゃひゃ、耳まで真っ赤になって可愛い〜！！」
「ちょっ！！お前ら見んな！！」
櫻井は松本を腕の中に収めた。
ので延々顔が赤いのが収まらない松本。
「ケチですね。」
「おいらのニノのも見せたんだからまつもっさんも見せてよ〜」
「やだ。ていうか何気に惚気んのやめて。」
「だっておいらのニノはおいらのニノだもん。」
「何言ってんですか。」
フンとそっぽを向いた二宮。
「ニノが冷たい・・・」
と泣きまねをしながらソファに倒れる大野。
「いつもこうですよ。」
「もう、まつもっさんに乗り換えようかな。」
「・・・そうして下さい。」
そんな言い合いをしていたら突然松本は櫻井から離れて大野に近づいた。
【バン】
「イッタ！！」
いきなり大野の頭を殴った松本の行動に誰もが驚いている。
「ちょっとまつもっさん何すんの？」
大野は意味不明な松本の行動に少し切れ気味である。
「ニノのこと悲しませたらいくらリーダーでも許さないよ。」
松本は大野を睨みながら言った。
「別に悲しませてなんか」
「じゃあニノはなんでそんな辛そうなんだよ！！誰だって好きな相手に違う相手にしようかな
なんて言われたら傷つくだろ。例え冗談だったとしても。」
「潤君ありがとう。私は大丈夫です。いつもの事ですから。」
二宮はふふと儚げに笑った。
「・・・カズ」
松本はギュッと二宮を抱きしめた。
「智くん、取り戻したほうがいいんじゃない？」
「ん。・・・まつもっさん、ニノ返してくれる？」
松本は大野をジッと見つめた。
「うん。」
松本は素直に二宮を渡した。
「ニノ・・・ごめんね？」
「・・・さてなにして貰いましょうかね。」
二宮は嬉しそうに微笑んだ。
「潤、ご機嫌だね。」
「うん！！カズも元気になったし翔君は可愛いって言ってくれたしね。」
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作者名：リア | 作成日時：2014年4月17日 0時
