非通知 3 ページ32
俺は電話切り出かける準備して家を飛び出した。
もう少しで松潤の家だ。
【ピンポーン】
「ホントに来たんだ。まぁとりあえずあがって。」
「おじゃまします。」
「そういえばリーダーはどうしたの？」
「あ・・・」
「もしかして忘れてたの？」
「うん。」
「そんな急がなくても良かったのに。忘れ物ぐらい。」
「あ・・・」
「もしかして・・・」
「忘れた。」
「ふふ、何しに来たの？」
あ、笑った・・・
「あの・・・間違ってたらごめん。」
「？」
「非通知で電話してきたの松潤だろ？」
「・・・・。」
当たった。でもなんで？
松潤は俺に何を助けて欲しいの？
「なんか悩み事なら・・・」
「帰って・・・」
「え？」
「帰ってよ・・・」
「なんで？」
「電話は深い意味ないから。ごめんね？」
切なそうな松潤の顔。
「言えよ。何を俺に助けて欲しいんだ？」
「・・・・・。」
「言えって。」
こっちが強引に出ないとこいつは一生話さない。
「・・・好きなんだ」
「え？」
「好きなんだよ・・・どうしようもないぐらい好きで好きで苦しいんだ・・・」
「・・・誰が？」
松潤がこんなに取り乱すほど好きな相手って・・・
急に胸が苦しくなった。聞きたいような聞きたくないような・・・
「・・・もう分かってんじゃないの？だから俺の家に来たんでしょ？」
「え？」
「俺、好きな人しか家にあげないって言ったじゃん。」
「あ・・・」
「・・・もう気が済んだでしょ？帰って？」
今にも泣き出してしまいそうな松潤を一人に出来るわけ無い。
「俺に助けて欲しいんだろ？」
「同情なんていらないから。」
泣きそうなのに強い意志を持って俺を見る松潤は素直に綺麗だと思った。
「同情なんかじゃない。俺はお前が潤が好きだ。」
「何言ってんの・・・そんなことあるわけないじゃん・・・」
「なんでだよ。俺が潤を好きなのがそんなにありえない？」
「ありえないよ・・・だって翔さんはリーダーが好きなんでしょ？」
「え？」
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作者名：リア | 作成日時：2014年4月17日 0時
