選択肢 4 ページ4
「ごめんごめん。でも潤が何も思わずに別れたと思わないでよ。」
「っ！！ごめん・・・」
「分かれば宜しい。」
「何？どうしたの？翔ちゃん大丈夫？」
「うん。大丈夫。・・・潤」
「な・・に？」
「ごめん、幸せに出来なくて・・・ごめん、悲しい思いさせて・・・」
「・・・もし俺が、翔君が出て行くとき行かないでって言ってたら今でも俺の傍にいてくれた？」
「・・・ごめん。それでも俺は潤と別れてた。」
「そっか・・・ふふ、ごめんね困らせて。俺の事は気にしないでこれからは仲間としてやって行こ。」
「・・・うん。」
「・・・ちょっとお手洗い。」
「潤・・・」
「いきなよ。」
「え？」
「追いかけたいんでしょ？」
「ニノ・・・でもオイラは」
「俺も貴方の事好きです。でも潤君の事も好きだから。今の潤君に必要なのは大野さん貴方ですよ。」
「ニノ・・ごめん！！」
「はぁ・・・」
「ニノ、ホントに良かったの？」
「大野さんは俺と付き合ってる時も常に潤君を見てましたよ。」
「ニノ・・・」
「元々は振られた大野さんに漬け込んだだけですから。」
「ごめん、俺のせいで。」
「なんで翔さんが謝るんですか？人の気持ちは変わりゆくものですから。でも、今度
大事なメンバーを泣かせるような事があれば俺も殴りますから。」
「肝に銘じておきます。」
「ふふ。」
「潤。」
「リーダー・・・また振られちゃった。」
「無理して笑わない。」
「だってこうでもしてないと俺・・・」
「オイラがずっと傍にいるから。」
「それだけは絶対にダメ」
ニノに俺と同じ思いはさせたくない。
「ニノの事はちゃんとしてきたから。」
「どういう事？まさか」
もう手遅れだった？
「ニノが後押ししてくれたの。だからオイラは今此処にいる。」
「ニノが？」
「うん。アイツはできた男だよ。行ってこいって言ってくれた。」
「ニノ・・・」
「悲しまないで・・・みんな大事なメンバーだから想いは変わらない。でもちょっとずつ
その想いの形が違うだけ。」
「うん・・・俺、リーダーに甘えてもいい？」
「どんとこい」
「ふふ・・・ありがと、智」
いろんな時にいろんな選択肢があって時には間違ったりするけどいろんな人に気付かされて
助けられて幸せになれれば回り道も悪くないよね？
エンド
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作者名：リア | 作成日時：2014年4月17日 0時
