非通知 Ｓ×Ｊ ページ30
「助けて・・・」
それは真夜中の突然の非通知電話から始まった。
「え？何？」
「・・・助けて・・・」
そこで電話は切れた。
「なんだったんだ？でも助けてって・・・」
それからは何事もなく時は流れた。
でもどこかで聞いた事のある少し高めの声が耳から離れない。
「翔さん、何か悩み事ですか？」
「え？」
「さっきからため息ばかりですよ。」
「う〜ん大したことじゃないんだけど気になることがあって。」
「なんですか？」
「いや・・・」
「言いにくい事？」
「そういうわけじゃないんだけど。」
「まぁ言いたくなったら言ってください。相談ぐらい乗りますよ。」
「ありがとう。」
気にしないようにしてるんだけど頭のどこかであの声が聞こえる。
『助けて』
何を俺に求めていたのか・・・只の間違い電話だったのか・・・
「まつもっさん、今日家言って良い？」
「だめ。」
「えぇ〜何で？」
「俺は好きな人しかあげない主義なの。リーダーの家なら行ってもいいよ。」
「・・・まつもっさんの家に行きたかったのに。」
「ほら、拗ねないの。じゃあ二人でニノの家に行こ？」
「なんで私の家なんですか！？」
「ハハ」
あっちで楽しそうに笑ってる3人。俺も混ざりたいなぁって思ってたら・・・
「じゃあ翔さんの家でもいいよ。」
「え？」
「いい？」
「お、おう。」
「ほらリーダー良いって。良かったね。」
リーダーに微笑む松潤。なんかやだな・・・。
「まぁしょうがないから翔君の家でもいいよ。」
「おい！！」
「ハハ」
電話の事も気になるし松潤の事も気になる。
「じゃあ電話して？」
と松潤は帰りみんな帰って俺だけが残された。
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作者名：リア | 作成日時：2014年4月17日 0時
