選択肢 3 ページ3
「出ないの？」
「ごめん・・・はい。・・・うん・・・ごめん、もう少しかかる・・・うん、じゃあね。」
「用事があるんでしょ？」
「うん・・・でも！！」
「じゃあね。」
「・・・・うん。」
オイラが帰ろうとドアを開けたとき
「行かないで・・・」
「え？」
「って言ってたら翔君はまだ俺の傍に居てくれてたのかな？」
「そんな切ない顔で言うなよ！！なんで・・・なんであの時オイラを選んでくれなかったの！！
そしたら潤にこんな顔させなかったのに！！」
「ごめん・・・でもニノを裏切れなかったから・・・」
「あの時はまだ付き合ってなかったのに。」
「ニノの気持ちは知ってたから。」
「そんな事関係ない。」
「それにニノの事がなかったとしても俺は・・・翔君を選んでたよ。」
「・・・潤は見る目がないよ。オイラを二回も振るなんて。」
「ふふ、かもね。でもそのおかげで俺より魅力的なニノと付き合えるようになったんだから感謝してよね。」
「・・・もし」
「うん？」
「もし、今の状況でオイラがニノと付き合ってなかったら潤はオイラと付き合ってくれてた？」
「・・・なんでそんな事聞くの？」
やめてよ、そんな事聞くの・・・。
「潤がちょっとでもオイラの事そう言う意味で好きだったか気になるから。」
「・・・甘えてたかもね。」
「そっか・・・」
選択間違ったかな？
「ほら、ニノが待ってるよ？」
「うん・・・じゃあ。」
「バイバイ」
オイラがあそこで諦めずに潤を一途に想っていれば違う結末があったのかもしれないね。
「おはよ。」
「あ、Ｊ風邪は大丈夫でしたか？」
「うん、ごめん迷惑かけて。」
「全然、大丈夫ですよ。むしろお休みいただけたんで感謝してます。」
「ハハ」
こういうニノの気遣い方上手くて尊敬する。
「・・・・・・。」
「・・おはよう、翔さん。」
「・・はよ。」
「何々？二人共元気ないね！？」
「そう？そうだ、相葉君今度の休みの事なんだけど」
「あ、それ俺も話そうと思ってたんだ〜」
「っ・・・」
やっぱ間近で見ると辛いな。
「ねぇ翔君？」
「智君どうしたの？」
「一発殴らせてくんない？」
「え？なに？急にどうしたの？」
「いいから」
「何々？やだよ！」
「翔君って前から思ってたけどちょっと無神経なとこあるよね？」
「え？どういう事？」
「いいから殴らせ・・・てっ！！」
「った〜！！」
「ふふ〜」
「ちょっとなんなの！？」
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作者名：リア | 作成日時：2014年4月17日 0時
