え？世界に私一人？【歌/い/手】

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結局丸一日が経ったが、人の影すら見えず一度帰る事にした

ま「何でなんだろう…何か霊的なものとか？」

そ「えぇそんな事ある…？」

う「人居なかったしそうじゃないと納得出来ないけどな」

考え込む3人に、面倒臭いと思考放棄した私

霊的なものか…神様とかだったりする？

もしそれがほんとなら、逆らったりしたら最悪戻れなかったりするかもしれない…

あるかも知れないがないかも知れない未来にぞっとしつつ、並んで歩いていた。







その時








う「っえ？！！！」

聞いた事もないような大声を上げたうらたくん

ま「何ですかうらたさん、さっきから歩きスマホして大声上げて」

う「まふ、そらるさん！これ…」

ま「え？！さかたん？！」

そ「既読…」






後からうらたくんに画面を見せてもらったが

前に名前が出た坂田さん？にうらたくんはちょくちょくLINEをしていたらしい



今日の出来事とか、そっちの世界での坂田さんの事について

返ってこない質問をしてた。


そんなうらたくんが今回大声を上げたのは









さかたうらさん、どうしたん?

既読が付き、更に返信も返ってきた

つまり

坂田さんがこの世界に突如来てしまった

という解釈で間違いないだろう



すぐにうらたくんは坂田さんにまふくんの家に来る様に言ったそうだ

だから



『緊張する……！！』

ま「大丈夫だよ、さかたんは良い奴だから」

そ「坂田も確か兵庫県出身だったし気が合うんじゃない？」

う「そういえばAは関西弁使わないんだ」

そういえばいつの間にか抜けていた

知らない人に、それも目上の人で関西人じゃなかったから

自然に標準語を喋っていたのかも

『喋ろうと思ったら喋れるけど…』

そ「まぁ歳が離れてる知らない人に馴れ馴れしく話せって言われてもねぇ…w」

上手く読み取ってくれたのかそらるがそんな事を口にした

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

…来た

ま「そんな強ばらなくて良いよw僕出てきますね」

心做しかうらたくんも真面目な顔をしている

「何か外誰もおらへんかってんけど何でな……」

綺麗な赤い髪、整った顔立ち

その中でも群を抜いて惹き込まれる赤い瞳と目が合った

さ「えーっと…どちら様？」

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