俺らの妹3 (ページ9)

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着いた先はたけみっちの彼女
ヒナちゃんの家の前

エマも来ていて事情を聞いた
土手で聞いた千冬が言ってた事だった

エマ
今度Aにもヒナちゃん紹介するね!

まあ結果オーライ!
仲直りできてよかったよね！

『ね！マイキー』

マイキー
オレは別れたりしてやんねｪ
何があってもな♡

エマ
ハイハイ
ウチらいないときにやって？

ドラケンとエマ
ヒナちゃんが帰ったあと
万次郎、たけみっちと私は
近くの公園で話をしていた

マイキー
オレはたまにわかんなくなる
当たり前のように居た兄貴がいない
それがどういう事なのか理解できなくなる

そういう時はいつも頭は真っ白になって
右も左の上も下もわかんなくなる

何が正しくて
何が間違ってんのか

兄貴は暴走族のトップだったのに
喧嘩も女にも弱かった
でも東京中の不良が兄貴を慕った

東京中の不良を先導する兄貴はさ
いつでもキラッキラに輝いていた

あの人が後ろにいるから負けねぇ
みんなそう思ってた

たけみっち
マイキー君みたいっスね！

マイキー
オレは弱いよ
オマエは強いたけみっち

本当に大切な事は
喧嘩に勝つ事じゃねぇ

”自分に負けない事だ”

オマエは弱ぇのに誰にも屈しない
あの黒龍にすら屈しなかった

挫けそうな時
オレがオレでなくなりそうな時

オレを叱ってくれたけみっち
兄貴のように

たけみっち
もちろんです！
Aちゃんもきっと
そうしてくれますよ！

マイキー
あぁ･･･
あいつといると不思議と
心が落ち着くんだ

静かな公園
少し離れたところに居たけど
万次郎とたけみっちの会話は聞こえた

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きっとあの時だ
感情がなくなったあの時･･
自分でもわからない何かで
制御できなくなるんだ･･

芭流覇羅との抗争
制御できない万次郎を
止めたのは場地？

そんな･･･
もし私があの場で万次郎を
止めてたら･･
場地も死ななかった？

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万次郎
帰ろうかAー寒みｨだろ？
Aを後ろからバックハグする万次郎

『私も万次郎の事ちゃんと叱るから』
『万次郎は一人じゃない』
『いつだって私がついてるから、ね？』

たけみっち
Aちゃん･･･

未来、マイキー君とAちゃんは
結婚してその後行方不明になる
こんなにマイキー君を支えている
Aちゃんがいるのにどうして･･･

マイキー君はなぜ巨悪になるんだ

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