俺らの妹 (ページ20)

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---万次郎視点

いつも通りの帰り道
土手をケンチンの自転車の後ろに乗りながら
帰っている途中

土手で座り込む女の子が見えた

少し遠くから見た感じ何かをうれしそうに見上げていた

そうすると土手の下へおりて行った。

マ「ケンチンストーーーップ！」

ド「何やってンだあれ？」

マ「オレ見てくる」

そいつが下りた土手をオレは下りた

オレには気づいていないそいつは綿毛に手を伸ばしていた

マ(つまんねーの)なんて思ってた時

ｽﾞﾘｯ

泥濘に足を取られたそいつが前のめりになった

咄嗟に腰に腕を回し

「あっぶねぇーーー」と声をだした

『えｯあｯああすすすいません』
そいつは顔を真っ赤にしてオレを見たり下を向いたり
忙しいやつだった

「オレが取ってやっから！」
あんなのが欲しいのかよガキだななんて思い
綿毛を取にいこうとすると

『フーーってしたかっただけなので大丈夫ですｯ』
ってオレの服を引っ張った

「・・・///」

『ありがとうございましたそろそろ帰りますね』
帰るというので土手まで手を引きあがった

「名前は？」

『Aです河田Aです！』

「オレ佐野万次郎」

「A またなーー！」

『はい♪』

オレの初めての ”一目惚れだった”

マ「ケ・・・・ンチン・・・・・・・」

ド「んだよ？」

マ「嫁」

ド「嫁？」

マ「あいつ嫁にする」

ド「はいはい」

マ「オレの嫁は A しかいねぇ」

後日最近場地と仲のいい千冬に聞けば

「オレおなじ学年っスよ！」
って言ってきたので

「手ぇ出すんじゃねぇーぞ」とクギをさした

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---集会日

ナホヤ
「今日ソウヤが連れてくるから見かけたら頼むワ」

スマイリーが中学入学した妹がこっちの中学で３人で暮らすことになったとか話をしていた

程なくしてアングリーのバイクの後ろに乗っていた妹が
俯きながらアングリーの後ろに隠れていた

ソウヤ
「Aついたよー」

その名前を聞いたときﾄｸｯと心臓がハネたのを覚えている
オレはソイツの前に歩みを進めた

マイキー
「A？」

『河田Aですよろしくお願いします』

そう言って顔をあげたソイツはオレが嫁にしたい女だった

『あっマイキー？』
そう言ったA

全員からなんで知り合いなんだよ！？と
質問攻めに合ったのは言うまでもない。