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其の364 ページ14

イタチ「お前は、一体どこまで開眼させている?」

A「最初のものだけさ。

正直、イタチみたいに開眼条件を知ってるわけじゃないんだ。だから、暁に入る前に間一族の村に行くんだよ」

イタチ「村?お前たちの故郷は、木の葉じゃないのか」

A「私にとっては木の葉だよ。

けど、本当の故郷はもっと違うところにあるらしくて、もはや自分の一族も住んでんのか分かんないけど、とりあえず行ってみようかなって思ってる」


イタチ「......それなら、里抜けする理由がないだろう?」


A「里抜けしないと、私はここに来れなくなる。なんせ抜け忍しか所属していない組織なんだかんね。

私が修行の旅に出るって言ったら、私の部下とかダンゾウの部下とか、きっと監視に来る」


イタチ「......」


イタチが私の身分を犠牲にしたくないのは分かる。


だが、

私はそれなりの覚悟を決めて

そう言っているのだ。


彼がそう深く思い悩むこともないだろうに。


それに、

私が里抜けする一番の理由は、

この暁内に潜入し、

本来の目的を知って、

危険であれば阻止するため。


あのペインとやらの正体も、

調べなければならない。


A「イタチ、ちょっと失礼するよ」


目を変えながら、

無気力になったイタチの腕の中から抜け出し、

イタチの身体を透視する。


イタチ「その目が......」

A「んー」


見つけた。


肺に空洞のような、

塊のようなものがある。


これは、

単純に考えて肺の病か。


イタチ「A?」

A「治すよ」

イタチ「何をだ」

A「あなたの病気を」


イタチ「それは......」


A「知らないとは言わせないさ。子どもの頃から何かしらの違和感は感じていたはずだ。

その様子じゃ、病院で診てもらう暇もなかったんだろうけど」


イタチ「......」


A「だから治すよ。イタチがなんと言おうと、私はあなたを死なせない」

イタチ「A、俺は――」


起き上がろうとするイタチを支え、

言葉を止める。


A「あー、言わなくていいさ。

ま、全部分かってるつもりだよ。サスケをあそこまで痛めつけた理由もな。

でも私は、イタチの意見に賛同しねぇべ。だって、もう大切な人の死に顔は見たくないからさ。

って、オイ!」


再びイタチに抱き締められ、

完全に動きを封じられる。





【この人、今日はやけに甘えたさんだな】

其の365 《イタチの甘え》→←其の363



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設定タグ:NARUTO , 結界師 , コラボ   
作品ジャンル:アニメ
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ri_ta0077(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます!基本的にはジャンプアニメですね。赤髪の白雪姫なども好きですよ! (2019年2月18日 23時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか? (2019年2月18日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NASHI | 作成日時:2018年2月6日 23時

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