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『あ、あの、私、』
「ごめん」
駿貴さんは話の続きを聞かずに、そう言って私のことを思い切り抱きしめた。
あ、この力強さ、感情が高ぶると、抱きしめる力を加減できない感じ、駿貴さんだ、、、
「今までたくさん我慢させてごめんな」
『いやあの、駿貴さん、私の方がごめんなさい』
大好きな駿貴さんがここにいることに泣きそうになってしまうのを堪えて、必死に答える。
「ん?俺なんか謝られるようなことされた?」
『だって、駿貴さんが忙しいの知っててあんなこと言って、』
「いや、思ってること素直に言ってくれて良かったよ。俺、Aがそんなに寂しがってたってこと、全然気づけてなかったから、、、」
『じゃあ別れ話するために来たんじゃないってこと、、?』
「っは!?なんだよ別れ話って!そんなわけないだろ!むしろ逆だよ!逆!」
『逆、、、?』
「ほれ。」
そう言って私の手に収められたのは、部屋の鍵だった。
『え、、これって、、、』
「そう。俺の部屋の鍵。いつでも来ていいよ。会いたいって思ったら、連絡なんか無しに来ていいから。というか、俺も寂しいって思ってるんだからな。」
『ううっ、駿貴さん〜、、、』
「おいおいおい泣くなよ!ちょ、とりあえずここ玄関だから中入ろうぜ!」
「はいはい歩く歩く!」と駿貴さんに背中を押されながら、ソファに肩を並べて座った。
そして、私のことを大切だって言うように優しく抱きしめてくれるから、それに答えるようにそっと駿貴さんの頬っぺたにキスを落とした。
すると、駿貴さんは嬉しそうに笑って、おかえし!と言わんばかりに私の色んなところにキスの雨を降らせる。
『駿貴さん、私こんなに幸せでいいのかな』
「幸せなんて当たり前だろ!俺の彼女だぞ?これ以上もういい!ってくらい幸せにしてやる!」
そう言って、私の指に自分の指を絡ませ、そのままソファに優しく押し倒される。
そしてもう一度私にキスの雨を降らせて、いつになく小さな声で囁いた。
「愛してる」
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リクエストを頂いたお話でした〜!
期待に添えましたでしょうか??
sgiさんって、喧嘩しても次の日にはケロッと元に戻ってそうなイメージがあります。
なんか、そんなお話も書きたいな〜と!思いました!
でもそしたらsgiさんとは喧嘩してばっかりになってしまうな(笑)
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←合鍵に思いを込めて ___ sgi
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氷牙 - りのさん» お願いしまーす。 (2019年9月22日 23時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 氷牙さん» コメントとリクエスト、ありがとうございます!できる限り期待に答えられるように頑張ります〜! (2019年9月18日 2時) (レス) id: 7d5ae6a272 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - りのさん» 山本さんと夢主が付き合ってる設定でお話を書いて欲しいです。 あと、すがいさんとの喧嘩をお願いします。 (2019年9月17日 6時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - りのさん» めちゃ好きです…ありがとうございます…! (2019年8月17日 19時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 月乃さん» コメント、リクエストありがとうございます!!こうちゃんのお話書いてみたのですがいかがでしょうか、、!お気に召さない点がございましたら、なんなりとお申し付けください!!! (2019年8月16日 2時) (レス) id: 7d5ae6a272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りの | 作成日時:2019年6月30日 0時