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期待が前面に出ないように、冷静さを保った顔で扉の方に目をやる。
するとそこには、私の待ちわびた人が立っていた。
『っ祥彰!』
「A」
『えっと、もしかして、』
「告白、成功したよ!」
雷に打たれたかのように強い衝撃を受けたあと、目の前が真っ白になっていった。
「A?」
『あ....。ほ、ほらね!成功するって言ったでしょ!でもなんで戻ってきたのよ!彼女はいいの?』
「いつも1番に応援してくれてたから、ありがとうって言いたくて」
『なんだ、そんなこといいのに...じゃあ今度課題写させてもらおうかな、ってもう学校ないんだった〜!』
わざとらしくふざけてみても、なんとなく気まずさが取り払えない。
『もう、今の笑うところ!』
「ふふ、ごめんごめん。その笑顔に何度も励まされたよ。本当にありがとうね。じゃあ、彼女が待ってるから、俺もう行くね、Aは?」
『私はもう少しここで思い出に浸ろうかなぁ』
「そっか、じゃあ、またご飯でも行こうね!」
『うん、また!』
告白をしにここを出た時と同じように、祥彰は走って去っていった。
その足音が、早く彼女の元へ向かいたいと言っているようで、酷く辛かった。
惨めだなぁ、私。
そう思った瞬間、堪えていた涙が、堤防を決壊させたように溢れて止まらなくなる。
祥彰、好きだよ。
ずっと心に留めていた気持ちを、今初めて口にした。
言葉にしてしまうと、もっと気持ちが溢れて、それと同時に涙も溢れて、顔も心も、
『ぐちゃぐちゃだ...』
涙は溢れて止まらないのに、心は空っぽのままで、私はどうしようもなく図書室に一人だった。
―――――――――――――――――――――――
リクエストを頂いたテーマでのお話でした!
せっかくymmtさんの、と具体的にリクエストを頂いたのに、ymmtさんを活かしきれてないですね、、、
ymmtさんの雰囲気というか言い回しというか、なんだか掴めない、、、
難しいです、、、力不足ですみません(T_T)
そして随分と遅いぺースでの更新で申し訳ありません、、
ぴえ〜〜〜〜〜〜!!!!!!
ネガティブが渋滞してるので中和させておきました。
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氷牙 - りのさん» お願いしまーす。 (2019年9月22日 23時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 氷牙さん» コメントとリクエスト、ありがとうございます!できる限り期待に答えられるように頑張ります〜! (2019年9月18日 2時) (レス) id: 7d5ae6a272 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - りのさん» 山本さんと夢主が付き合ってる設定でお話を書いて欲しいです。 あと、すがいさんとの喧嘩をお願いします。 (2019年9月17日 6時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - りのさん» めちゃ好きです…ありがとうございます…! (2019年8月17日 19時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 月乃さん» コメント、リクエストありがとうございます!!こうちゃんのお話書いてみたのですがいかがでしょうか、、!お気に召さない点がございましたら、なんなりとお申し付けください!!! (2019年8月16日 2時) (レス) id: 7d5ae6a272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りの | 作成日時:2019年6月30日 0時