二十一話 ページ21
初めは空を飛んでいるのだと思った
だが、ヒラヒラ落ちてくるその鳥は…
ぐッ
刀を握るその手に力を込める
そっと片方の手のひらで抱え上げ
唖然とする
死んでいる…
この鳥が意味する事を理解出来ずにいると遠くから
風を切る音が聞こえ
「ッ……」
僕の体は考えるよりも早く動いた
ギリッッーー
レ「ッ！！？」
ディ「ッ！！？」
間一髪で捉えた刀を跳ね除ける
キンッっーーー
ディ「まさかまだ生きていたとわなぁっ…今更そんな体で何しに来たぁ？それとも…死ぬに死ねぇ体は不便だなぁっ！！！」
ギンッッーー
「逃げてッ！！」
レ「……ッ」
見た事はある…この子は兵隊さんの話していた女の子…コロシアムの剣闘士っ…
僕はディアマンテの攻撃を受け止めながら必死に彼女を守る
「ぐっ…」
彼女が走り出したのを見て僕は刀をまた振りかざす
キンッキンッキンッーー
「皮肉な物だよ…、こうもあっさり殺し合いになるなんて…」
ディ「それは、俺のセリフだよぉA…
自分で教えてやった技を使って命狙われてんだからよぉっ！！」
「ぐっ」
キンッッ！！
キンッキンッキンッキンッキンッ
入り混じる刃と刃のぶつかる音…
練習とは違う、激しく恐ろしい空気…
キンッッーーー
ドガッ
トットットットットットットットットットットット
彼の背後に回り込み刀を振り上げた直後
キンッッ ドカァアンッ
渾身の蹴り技を使う
彼が僕の動きを分かるように、僕だって彼の動きは理解出来るっ！
ディ「ぐはぁっ……」
油断したディアマンテに与えた一撃を直に受けた彼は僕の目の前で倒れこむ
仲間内では、本当の家族以上の愛を…
絆を…想いを感じられた…はずだった…
僕は倒れこむディアマンテから、目を移し
先ほど走って逃げていた
剣闘士、レベッカの方へ向き直る
レ「ッ！！？」
彼女の顔を確認した直後
グサっと言う音と共に背中がじわじわ暑くなるのが分かった
「ッーー！？」
その瞬間
ガタッと体が前のめりになり
先ほどドフィとの無数の傷が開き
背中から、血が吹き出した
「ぐはっ……」
ディ「イエッヘヘヘ！良いぜ〜！！けど、爪が甘ぇよAっ！
ちゃあ〜んととどめを刺さねぇとな…
お前の血で…俺ぁ、また回復しちまうぜ？」
「ぐっ…」
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星隠れの里(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。違反行為です。 (2019年1月11日 16時) (
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作者名：れい | 作成日時：2019年1月11日 16時
