恋を知らない僕の旅 (ページ19)

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十九話ページ19

ド「……ッ」

キンッー

シュッ

ドンッ「ッ！！？」

ぎゅうぅーー

強く喉を締め付けられる感覚

ド「フッフフフA、一度やったチャンスを無駄にしやがって…ンフフフフフッ、これ以上てめぇに用はねぇ」

ぎゅうぅっ

「…ぐっ……っ」

どんどん強くなるその手から優しさや、手加減は感じられない

僕は信じたかった…

貴方の…ドフィの中の優しさをっ…

でも何も変わってないんだね…
コラさんを殺したあの日から…いや、きっともっと昔…実の父を殺した、あの日からっ

グイッと足に反動をつけドフィ目掛けて渾身の一撃を送る

ドガッッツーーバタン

その瞬間体制を崩したドフィの手から離れ落ちた

「はぁ……はぁ」

僕は自分の首に手をやり少ししてドフィを見上げる

ド「ッ！！？」

僕の成長に驚いたのか彼は一瞬目を見開く

「もぅ、終わりにしよう…僕もか貴方…どちらかが今日ここで、死ぬッ！！」

そう言い放つと僕はドフィ目掛けて走り出した

タッタッタッーーー

その瞬間彼も体制を戻し

容赦ない数の糸を僕に向かって放つ

シュインッシュインッシュインッ

サッサと避けながらドフィに近寄るとすかさず片手の打刀を構えて斬りかかる

シュキンッーー

キンッキンッーー

シュッーーササササッ

グサッッッ

彼の懐へ入り込むともう片方の手に握る短刀で彼の胸を差し込む

ド「…なっ…！！？」

「…ッ！！？」

やった！！？

確かな手応えを感じ彼の顔を見上げた

その瞬間背中に激痛が走るッ

「！？ッ………」

バタンっと音を立ててその場に倒れ込んだのは

僕だった…

ド「フフッフフフフフフ、死ぬのはどうやらてめぇだったみてぇだな…」