十四話 ページ14
相変わらず凄い生命力だ…
僕の一族は皆生命力が強く体力の回復も早い
故に寿命以外で死ぬのは稀な事
殺されない限り、大体の怪我は治る…
しばらく隠れた後僕は動けるようになってコラさんに僕の血を飲んで欲しいとお願いするが、彼は僕の体を気遣ってか、飲む事はなかった…
彼の表情が曇っていくのが分かる
「無理をしないでと言ったはず…」
コ「……」
次の瞬間曇っていた顔を隠すように笑顔を作る
今まで見た中で1番…不器用な笑顔…
「(何か怖いよ…)」
それを口に出す事はしなかった
彼が何を思っているのかは分からないが、それは僕等を思っての事だろうと感じたから…
ローを抱えて立ち上がる
コ「移動するぞ…行こう」
「………」
その瞬間手を差し出されたが
無理をしている彼を見るのが辛くなった僕は少し不機嫌になる
その手を取る事は無かった
最後の最後まで、彼の言う事は聞かないし、
彼に酷い事をしてしまったし…
僕にとってそれが、どれだけ後で後悔を産むか…
あの時の僕は何も分かっちゃ居なかったんだ…
コラさんの無茶を庇うのは、僕の日課だった
なのに
なぜ 今はファミリーからの攻撃を一緒に受ける事も出来ない…
僕を必要とするドフィの命令だろう
「コラさーん！！！！」
目の前でドフィに撃たれる彼を僕は側で見る事しか出来なかった
ド「A…お前は俺の部下だろぉ？」ニヤッ
不気味な笑みで微笑むドフィ
彼は知っているはずだ、、僕が誰かを憎むと、血が汚れて力が無効になる事を…
だから、誰も憎めない事も…
知っていて、目の前で僕の大好きな人を奪ったんだ…
悪魔だ……、
僕は何も出来ないのか…
今ッ…
今なら間に合う…まだ息がある
それなのに…
なのに
もがいても もがいても
ドフィの糸が切れる事は無く
静かに遠くなる彼を…コラさんをただひたすら見つめた
しばらくして、銃声と共にローの悲鳴の様な鳴き声が聞こえ
これが、何を意味するのか理解した
ーー20年前〜story endーー
それから、長い長い時を過ごした今
ドフィの道具でしか無い、僕を変えた彼
僕は彼の為にもドフィを止めなくちゃならない
それは、命を奪う事…
時々見る優しさや、気遣い
ドフィからしたら無関心なのかもしれないが、
それでも僕は信じたい…
でも、
暴走は僕が止める！！
今日彼を殺す…
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星隠れの里(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。違反行為です。 (2019年1月11日 16時) (
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作者名：れい | 作成日時：2019年1月11日 16時
