九話 ページ9
ローside
白は割と好きだと言うA
その時の笑顔はどこか懐かしい笑顔だった…
その後、何故か彼奴は生きていた
チラチラこちらを見てくるAを見てコイツが手当てしたのだと理解出来た
確かに深手を負ったはずではあるが、
でもバレてねぇ
あの時コラソンは何故本当の事を言わなかったのかは謎のまま
それから、数年たち俺は変わらずドンキホーテファミリーでドフラミンゴ達と生活を共にしていた
そんなある日俺はドフラミンゴの部屋から出てくるAと遭遇した
「あっ、おはよう」
基本的に静かなAだが
挨拶や、気遣いを良くするヤツだと俺は思う
ロー「お、おう…」
俺が何故ここから、出て来たのか聞こうとする前Aは自分の部屋へ俺を招き話し始めた
「僕ね…不思議な力があるんだ」
政府がもみ消した事件とでも言えるだろうか、貴族達に売られる仲間や、目の前で殺されて食われる家族
その時始めてコイツの過去を知った
ギイイと鈍い音を立てて椅子から立ち上がる
「だからここで毎日血を分けてるの」ニコッ
それは、あまりに辛そうな笑顔で聞いてはいけない事を聞いたのだと気づき俺は気まずくなる空気の中部屋を後にした
その後の記憶は曖昧で
その数日後、俺はコラソンに連れられ船から消えた
ああ、ちゃんと何か言ってやりゃあ良かったかな…
でも何て？
同じ様に逃げ延びた俺たち
でもアイツは恨むどころか
この世を必死に受け止めて…
俺はどーせ死ぬなんて言ってられねえ気がした
俺は全てをぶっ壊す為にドフラミンゴの部下になったはずだ…なのに、あんな話聞いてあんな顔見て
俺は、自分がよく分からねー
そして、今日も、コラソンに連れられて治療法を探している…
次Aに会う時は俺も少しはお前みてえに強くなれてっかな…？？
正直、医者に行くのは辛えし怖えー
けど、コラソンに振り回され嫌々でも
Aにまた合う為に頑張ってみるか
ローside end
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星隠れの里(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。違反行為です。 (2019年1月11日 16時) (
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作者名：れい | 作成日時：2019年1月11日 16時
