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57話 ページ8

「そういえば...」

話が一段落したところで私が口を開いた

「ずっと聞きたかったんだけど、イメチェンしました?」

「え?」

目の前の眼鏡をかけた
先程から相槌程度しか会話に参加しなかった彼に言う

「赤井さん、また随分雰囲気変わりましたね。それ胡散臭いから私は前の方がいいです。」

あのGPS事件の赤井さんが
整形したのか疑う程容姿が変わっていた
整形は自由だと思うよ

「A姉ちゃん...?何言って」

「やはり、君にはバレてしまうんだな。」

そう言言いながら首元を弄ると
聞き覚えのある声に変わった

「久しぶりだな、A。」

「そろそろ友人枠から消えるとこでしたよ赤井さん」

「A姉ちゃん、赤井さんを知ってるの!?」

「忘れかけてたけどね」

「相変わらず連れないな」

隣の工藤君はどういう事なのか聞きたそうだ
私も聞きたいことあるけど

「坊や、彼女は俺の協力者だ。」

「違うよコナン君、悪い大人に騙されないで。」

ただの友人だと訂正すると
目の前の男は気に食わない笑い方をする

「だが今俺は事情があって沖矢昴という名で生活している。」

「要は話し合わせろって事ね」

どうやら彼は変装していたらしい
魂の輪郭は変えられない為
ただの赤井秀一として認識してしまったが

また面倒くさそうだが
極力会わなければ大丈夫だろう

その日は無事解放して貰えたので
早く寝てしまいたい気持ちで急いで家に帰った


赤井視点

聞けば聞くほど
協力者として欲しい人材だったが

当の本人は間違いなく拒否するだろう
しかも1度正面から断られている

「あの力が、彼女の手にあって本当に良かった。」

「...そうだね。」

面倒臭いと突き放すのに
助けを求められると断れない

人を無条件で助けてしまう善人

これが組織の手に渡らないよう
沖矢昴の姿で守ろうと思う

「赤井さん、本当にAさんはただの友人?」

「そうだな、今は。」

友人として
死なせかけた彼を助けてくれた恩人として

今はただ見守ろうと思った


赤井視点終

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鮫のこ(プロフ) - saoさん» コメントありがとうございます!1話からここまでお付き合い下さって感謝しかありません...。少しでもsao様のお仕事の励みになれるように頑張りますね^^ (5月23日 0時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)
sao - 1話から読んでます!呪術とコラボとのことで気になって読んでみたところめっちゃハマってしまいました(笑)続きが気になって仕事がなかなか進まないくらいです!w更新楽しみにしてますね♪ (5月22日 22時) (レス) id: 5783d3925f (このIDを非表示/違反報告)
鮫のこ(プロフ) - シンヤさん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉とても嬉しい限りです...。引き続き更新頑張りますね^^ (5月22日 4時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - とても面白かったです🥰続きとても楽しみにしています🥰🥰 (5月20日 22時) (レス) @page30 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
鮫のこ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!嬉しい言葉の数々励みになります...。実はこの小説の原本が結構しっかり長いお話になってるので、じゅじゅの方の話も後々出てきます!完結まで長いのですがお付き合い頂けると嬉しいです^^* (5月19日 2時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月14日 5時

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