検索窓
今日:30 hit、昨日:37 hit、合計:71,244 hit

94話 執行人編終 ページ44

「安室さん。」

彼のそばに行き
耳元に顔を寄せる

「前の話なんですけど、やっぱり自分より大事なものって理解出来ないです。」

「...そうですか。」

「でも、私なら守ってあげられますよ。」

友人に頼まれた事を思い出し
彼にそのまま伝える
その言葉に本人は目を丸くしている

「だからこれで沢山無茶出来ますね。」

「...ははっ、本当に君って人は。参ったよ、降参だ。」

そう笑った降谷君を
工藤君は不思議そうな顔で見ている

「あぁ、そうだコナン君。」

「何?」

小さな背の彼に近づき横にしゃがむ

「恋人、いたよ。30年以上前だけど。」

「そうなの?Aさんが選んだ人ってどんな人?」

「誰よりも強いのに誰よりも弱かった人」

それじゃあねと立ち上がり
建物から飛び降りる

納車したばかりなのに
ベコベコになっている車の前に
着地する

「お待たせ、帰ろ。」

元気にしていたらいい
寂しがっていないといい

どこかの誰かに向けて
そう願った



コナン視点

「それじゃあね」

そう言って彼女は
この高さの階から飛び降りるように去って行った

彼女自身
自分はヒーローでは無いと言うが

俺にとってはヒーローなんてものより
ずっと頼れる存在に思える

自己がハッキリしている彼女は
それだけで信用出来た

安室さんが暫く彼女が去った場所を見つめている

「安室さん?」

「ん?どうした?」

「安室さんって結局Aさんの事、どう思ってるの?」

そう聞くと黙り込んだ

すると突然笑って口を開いた

「僕が一番振り回される人かな」

そう言ってまた微笑んでいる

自分の周りは彼女に振り回されている人が
多い気がする

自分がその1人にならなくて
心底良かった

彼女はそれ程人を魅了する
それは自分にもわかるからだ

コナン視点終

ここまで→←93話 執行人編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
151人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

鮫のこ(プロフ) - saoさん» コメントありがとうございます!1話からここまでお付き合い下さって感謝しかありません...。少しでもsao様のお仕事の励みになれるように頑張りますね^^ (5月23日 0時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)
sao - 1話から読んでます!呪術とコラボとのことで気になって読んでみたところめっちゃハマってしまいました(笑)続きが気になって仕事がなかなか進まないくらいです!w更新楽しみにしてますね♪ (5月22日 22時) (レス) id: 5783d3925f (このIDを非表示/違反報告)
鮫のこ(プロフ) - シンヤさん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉とても嬉しい限りです...。引き続き更新頑張りますね^^ (5月22日 4時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - とても面白かったです🥰続きとても楽しみにしています🥰🥰 (5月20日 22時) (レス) @page30 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
鮫のこ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!嬉しい言葉の数々励みになります...。実はこの小説の原本が結構しっかり長いお話になってるので、じゅじゅの方の話も後々出てきます!完結まで長いのですがお付き合い頂けると嬉しいです^^* (5月19日 2時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月14日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。