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83話 執行人編 ページ33

恨み...

正直買ってそうではある
それも多方面から
物凄い失礼な事を思っている自覚はある

すると突然工藤君が
店先の掃除をする降谷君に走り寄り
携帯の画面を向ける

「これ、公安の刑事さんだよね。」

どれ?
気になって正面に回りこみ
画面を覗き込む

そこにいたのは
先程いたどこかで見覚えがあった男性

公安の刑事さんなの?

「さぁ、知らないけど?」

絶対知ってるだろ、なんだそれ
何だその下手くそなシラの切り方は

「怪我してるね、風見刑事も安室さんも。つまり安室さんもいたんだよね、爆発現場に。」

「何の話か分からないなぁ」

「サミット会場の下見をしてたんでしょ?きっとその時、テロの可能性を察知した。」

そう工藤君が言うと
降谷君は工藤君の話を静かに聴きながら
掃除用具を片付け手に持つ

「だけど今のままじゃ爆発を事故として処理されてしまう。そこで...!容疑者をでっち上げた!違う!?」

黙ったままの彼は
背中しか見えない

「安室さんや彼みたいな警察官なら、パソコンに細工をしたり現場に指紋を残すことだって可能だよね...!?」

「警察はね、証拠の無い話には付き合わないんだよ。」

やっと言葉を発した
それは安室さんではなくきっと降谷君の言葉のような気がした

「なんでこんなことするんだ!!」

そこで漸く
先程の手錠をはめられた男性は
何の罪もなく捕まったのだと察する

そしてその原因を作ったのは
紛れもない目の前の彼なんだろう


「僕には、命に換えても守らなくてはならないものがあるからさ。」

ふーん
そうなんですね

腹の虫の鳴き声で
この空気を破壊しないように

別の店で食事を取ろうと
その場を後にする



この場に今いる人物達が
私の思い通りに行動なんてさせてくれる筈が無い

「Aさん、ポアロにいらっしゃったんですよね?どうぞ。」

そう言って扉を開け続ける降谷君
今の私の心境は
化け物から逃げ遅れたモブの気持ちだ

「いや、用事思い出したので。今日はかえり」
「どうぞ?」

2回も言うな
笑うなら目も笑わせてやれ

入ればいいんだろ入れば

動く気配のないコナン君の視線を背中に感じつつ
言われた通り大人しく入店した

どんな空気で飯を食わせる気だ私に

扉が閉まる音を聴きながら
カウンターの席に座る

今日は榎本さんはいないようだ
今日こそいて欲しかったよ榎本さん

そう思っていると
まだ何も注文していない筈が
いつも通りアイスコーヒーが出てきた

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鮫のこ(プロフ) - saoさん» コメントありがとうございます!1話からここまでお付き合い下さって感謝しかありません...。少しでもsao様のお仕事の励みになれるように頑張りますね^^ (5月23日 0時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)
sao - 1話から読んでます!呪術とコラボとのことで気になって読んでみたところめっちゃハマってしまいました(笑)続きが気になって仕事がなかなか進まないくらいです!w更新楽しみにしてますね♪ (5月22日 22時) (レス) id: 5783d3925f (このIDを非表示/違反報告)
鮫のこ(プロフ) - シンヤさん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉とても嬉しい限りです...。引き続き更新頑張りますね^^ (5月22日 4時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - とても面白かったです🥰続きとても楽しみにしています🥰🥰 (5月20日 22時) (レス) @page30 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
鮫のこ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!嬉しい言葉の数々励みになります...。実はこの小説の原本が結構しっかり長いお話になってるので、じゅじゅの方の話も後々出てきます!完結まで長いのですがお付き合い頂けると嬉しいです^^* (5月19日 2時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月14日 5時

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