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77話 ページ27

「ねぇ景光君」

「どうかした?」

「例の安室さん、降谷零だったよ。」

夕飯の支度をしている景光君を
ダイニングの椅子に座りながら視界に入れ
声をかけた

私の一言で
弾かれたように振り返る

「それ...」

「本人から直接聞いたから、間違いない。」

「そっか、ゼロが...。」

それっきり黙ってしまった
何か考えているようだ

「公安ならさ、景光君が生きてる事を知っても上手いことやってくれるんじゃないの。」

「出来ることには出来ると思う、けど...」

「私は別にどっちでもいいよ、景光君の判断に任せる。」

「...分かった、少し考えさせてくれ。」

そう言って
また作業に戻った

安室さんもとい降谷君はきっと
景光君が生きていると知っていても
もっと自由に生活出来るようにする事が
可能なんじゃないかと思う

私としては彼がいてくれようが
他で生活をしようがどっちでも構わなかった

今の生活水準がかなり下がるのは正直悲しいが

だからどうするかは彼自身に決めてもらう事にした

この内容に触れる会話はないまま
食事をとり
2人で居間のソファで寛いでいる時だった

隣に座る景光君が重い口を開いた

「色々考えたんだけど。やっぱりゼロには言おうと思う。」

「そう」

「そして、Aさんにはお願いなんだけど。」

「何?」

「_______。」

「いいよ、了解。」

予想外の発言に驚きつつも了承し
携帯を手にした

ほぼ強制的に入れられた連絡先を
初めてタップする

2コール後、直ぐに繋がった

『はい、安室です。』

今は安室さんなのか

「安室さん、このあと時間作れます?」

『えぇ、大丈夫ですよ。』

「位置情報送るのでそこまで1人で来てください。」

『...分かりました。』

きっと今日はポアロのシフトなんだろう
周りで人の声が複数聞こえた

要件だけ伝え
言った通り位置情報を送り
携帯を机に置く

「あ、まずい。」

「何が?」

「部屋着でもいいと思う?」

「絶対着替えて」

自分が人と会うような格好では無いことに気が付き
仕方なく部屋に戻る

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鮫のこ(プロフ) - saoさん» コメントありがとうございます!1話からここまでお付き合い下さって感謝しかありません...。少しでもsao様のお仕事の励みになれるように頑張りますね^^ (5月23日 0時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)
sao - 1話から読んでます!呪術とコラボとのことで気になって読んでみたところめっちゃハマってしまいました(笑)続きが気になって仕事がなかなか進まないくらいです!w更新楽しみにしてますね♪ (5月22日 22時) (レス) id: 5783d3925f (このIDを非表示/違反報告)
鮫のこ(プロフ) - シンヤさん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉とても嬉しい限りです...。引き続き更新頑張りますね^^ (5月22日 4時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - とても面白かったです🥰続きとても楽しみにしています🥰🥰 (5月20日 22時) (レス) @page30 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
鮫のこ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!嬉しい言葉の数々励みになります...。実はこの小説の原本が結構しっかり長いお話になってるので、じゅじゅの方の話も後々出てきます!完結まで長いのですがお付き合い頂けると嬉しいです^^* (5月19日 2時) (レス) id: 011fb61706 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月14日 5時

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