第317話 キャラメルの箱の角は結構痛い ページ39
『お二人はどうするんですか?これから先。』
「俺は一旦家に帰るかな。長らく空けていたし」
「特に決めてねぇなぁ。どうしたもんかねぇ」
まぁ、大抵は実家に帰るものなのかな。
俺も例えば炭治郎たちと知り合わず、淡々と鬼狩りをしていたらそうしていたのかもしれない。
そもそも家の場所が分からない時点でそんな道は選べないのだけども。
2年の修行で使っていた小屋の場所はもはや記憶の片隅にもない。人よりも記憶力に長けているという俺の微妙な特技はどこに行ったのやら。(他人事)
「お前らは?どうせ一緒なんだろ?」
「…………それが」
「なっ何だ?炭治郎が急に不機嫌になった」
『俺知らないです』
「よく分かんねぇけど全面的に菖蒲のせいだろ」
『日頃の行いッ!!』
「「((分かってんだな……))」」
ムスッと頬を膨らませた炭治郎を宥め、ついでに頬を突っついてから説明する。(人の地雷を踏み荒らすのやめなさい)
『人とベッタリってのが本来向いてないんで。炭治郎たちとの時間も楽しかったですけど、また新しいものを見たくて』
「そんで、具体的に決まってんのか?」
『今さっき決まったとこなんですよ。炭治郎にも報告したくて戻ってきた』
「そうだったのか?」
こくりと頷き、笑みを向ける。
『期限付きで、実弥さんと二人旅する事になりました』
「「「………」」」
ぽかん、と口を開けた三人。
それから各々が言葉を口にした。
「そ、それは大丈夫なのか?菖蒲、胸ぐらを掴まれたりしていたが」
『あの人割とノリツッコミ得意だし大丈夫そう!(軽い)』
「逆にお前は良くても風柱様は大丈夫なのかよ、胃痛で死なね?」
「確かに」
『後藤さん俺の事なんだと思ってんの、村田さんも確かにじゃねーよ』
この二人はほんとに遠慮がねぇな……炭治郎は俺の心配してくれたのにな……。
あっ、照れ隠しだろうか?ずっとそばに居た幼なじみだからこそ素直になれないテンプレだろうか?(幼なじみでは無い)
「期限付きってのは?」
『あ、胃痛はあながち間違ってないんですけど。疲れそうだから期限設けさせろって』
「間違ってねぇのかよ……」
『怪我の方!足怪我してるのに旅なんて無謀だからって、気を使わせちゃうことにかわりないし!!』
挙句にはどうかな、と笑われてしまう。
くそ……言い返せない……。
仕方が無いので二人にはキャラメルを投げておいた。(村田さんにだけ見事箱の角が的中した)(炭治郎にこっ酷く叱られた)
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リナ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» 一気読みありがとうございます〜!!完結間近ですが最後までよろしくお願いします!頑張ります……! (2020年11月28日 15時) (レス) id: cb61b31578 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 昨日このシリーズの小説を見つけたのですが、はちゃめちゃに面白くて今日読破しました!これからも頑張ってください!!! (2020年11月28日 10時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リナ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2020年8月29日 14時