第315話 お別れまであと少し ページ37
❁⃘*.ﾟ
「やっぱお前、尾上と似てるところもあんだなァ」
『そう……っすかね？血は繋がってないんですけど。結構言われます』
「お節介なところがな。アイツの場合はあまりにも鬱陶しかったが」
『残念ながらあれで素なんですよね……余計にタチが悪いですよね……』
でもまぁ、悪気はなかったんだよな、なんて。
彼は小さく呟いて、目を逸らした。
『不死川さん。下の名前で呼んでも良いですか？』
「は？……別に、構わねぇが……」
『実弥さんはこれからどうするんですか？お嫁さん探し？』
「ナメてんのかァ」
若干青筋が立ったが、やはり実弥さん、彼はそこまで怖い人じゃないみたいだ。
兄だということもあるのだろうか、面倒見の良さが滲み出ている。
「鬼も居なくなったしなァ。旅にでも出っかな」
『……』
「お前はどうすんだ？アイツらと帰んのか」
『そのつもりは無いです。………そうだ、良いこと思いついた。1つお願いしても良いですか？』
「？……言ってみろ」
この数秒で思いついて、すぐに行動しようと思えるほど軽い内容ではないが。
我ながら行動力の化身だと思う。
けど、ここに来てからは大体そんなものだし。
『実弥さんの旅、お供させてくださいな』
一人旅、は、ダメだろうし。
この人ともう少し話してみたいとか、それだけの理由なんだけれど。
「…………は？」
案の定、彼は目を見開いていた。
❁⃘*.ﾟ
『冨岡さん！こんちわ〜！！！』
「尾上か」
『お元気ですか！髪切った？LINEやってる？』
「あぁ、髪は切った」
『お元気ですか！』
「元気だ」
相変わらず面白いなこの人〜〜！！！(沸点が異様に低い)
この人現代でも意地でもLINEはやらなさそうだな。
やってたとしても、職場仲間に尽くハブられて グループLINEが家族LINEだけ、みたいな可哀想なことになってそう。(やけに具体的)
「尾上も大変だったと聞いたが」
『めちゃくちゃ元気ですよ！大変だったのは俺の周りです！』
「ならお前が大きい顔をするのは違うんじゃないか」
『ド正論』
髪切って垢抜けたかと思ったけどそうでもないな。
むしろ この人が垢抜けるわけが無いな。
『ちょうど挨拶回りをしてたんです。うちの炭治郎がお世話になりました。』
「……あぁ。こちらからも礼を言う」
『(ツッコミ放棄された)』
冗談だと察してくれただけまだマシか……。
真に受けられたら撤回できる自信は俺にはない。(ちゃんと撤回しろ)
❁⃘*.ﾟ
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リナ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» 一気読みありがとうございます〜！！完結間近ですが最後までよろしくお願いします！頑張ります……！ (2020年11月28日 15時) (
レス) id: cb61b31578 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 昨日このシリーズの小説を見つけたのですが、はちゃめちゃに面白くて今日読破しました！これからも頑張ってください！！！ (2020年11月28日 10時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リナ | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年8月29日 14時
