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第313話 きっかけ ページ35

❁⃘*.゚


___翌日。




昨日で ある程度話はまとまったわけだが。
みんなとは一緒に行かない、と決めただけで先のことは全く不透明だった。

どうすっかなぁ。
この足だし、一人旅に行ってくるね〜!!とか言ったら昨日の話が水の泡になりそうだ。そりゃそうか。


『おはようカナヲちゃん。洗濯物お手伝いしようか?』

「大丈夫。菖蒲は家事に関しては不器用だからじっとしててね。」

『グッサリ』


ふむ。カナヲちゃんはアオイさんにもしのぶさんにも似てきたな。いいお嫁さんになるでしょう。(天気予報)


『家事のお手伝いはからっきしだな……むしろそれを磨くか……?板前になっちゃいます??料理対決でトップ目指しちゃうか??』

「何言ってんだお前」

『あ、不死川さん。久しぶりっすね!怪我の調子診てもらってきたんですか?ちなみに漫画雑誌は何派ですか?』

「………何言ってんだお前」


質問攻めで戸惑っちゃったのかな?この人も割とコミュ力低そうだもんなぁ。(失礼)

「お前も元気になったみてぇだなァ。執拗いくらいだが」

『はい!大抵の事じゃ心は折れないんで!』

「……」


俺がそう言うと、不死川さんは言葉を詰まらせた。
エッ何??地雷??

「……裁判の時、お前にかけた言葉。悪かったと思ってる」

『……』

「あの時尾上が止めなかったら、もっと侮辱的な発言をしていたかもしれねェ」


『あ、あの……』

「ん?」

『……何の話です?』


若干引かれている気がする。
無言で、相変わらず鋭い目付きがこちらを捉えていた。


「お前、それなりに記憶力がいいとか言ってなかったかァ?」

『そうですけど……まぁあの、都合のいい記憶はすぐ削除するように本能的に……』

「お前の血筋の話だ!無くなれば血が途絶えるから、幽閉でも何でもすりゃいいとか言ったろうが!」

『えぇ言ったっけ!?』

「コイツ……!」


てか俺なんで胸倉掴まれてるんだ??
謝られてる??確か謝罪の流れだったんだよなこれ?

足浮いてるしなぁ……そういやこんな光景もこの人と初めて会った時……あれ?そういえば胸倉の流れで今の発言されてたような……気がしなくも………??


「まぁいい、無理に思い出させるつもりも……」


『あ、』

手を離され、足が床に着く。
……が、例のごとく右足が動かない俺は、思い切り力が抜けてガクンと視界が揺らいだ。
間違いなく尻もちを着く__と悟ったところ、で。



『……、おぉ』


不死川さんが咄嗟に支えた。

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リナ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» 一気読みありがとうございます〜!!完結間近ですが最後までよろしくお願いします!頑張ります……! (2020年11月28日 15時) (レス) id: cb61b31578 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 昨日このシリーズの小説を見つけたのですが、はちゃめちゃに面白くて今日読破しました!これからも頑張ってください!!! (2020年11月28日 10時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リナ | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2020年8月29日 14時

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