第182話 不明瞭 ページ44
❁⃘*.゚
残念ながら、榊はまだ死んでいない。
けど大丈夫だ、すぐに殺す。俺が殺るか楸さんが殺るかなんてちょっとした誤差だから。
……それよりも。
『所々、あれ?って内容があったんだよな……』
一度整理しよう。
そうだ、紙に書こう。ペン……あった。あとは紙、紙………手に持ってる日記に書いていいだろうか。ダメかな。でも白いとこあるし、良いや。(おい)
『まず一つ目。途中で楸さんの榊への呼び方が変わってる。さん付けから呼び捨て。』
あの人の性格からして、鬼になったからって呼び方変えることはしないと思う。違和感その1。
榊ってどう書くっけ。平仮名でいいや。
『二つ目。……なんで桔梗さん出てきてんの?任せるって何??あの人刀鍛冶でしょ??そしてあやめは桔梗さんと会ってたのね??五歳だけども!!』
桔梗さんは俺の事知ってる素振り無かっ……あったっけ?あった気もするな……いやでも、楸さん伝いに知ってるのかなって……、桔梗ってどう書くっけ。平仮名以下略。
『三つ目。梛の呼吸………は、尾上の人しか使えない呼吸らしい。これはもうその通りだな。でも俺使い方知らないのに使えたよなさっき。お手上げだわ。』
『四つ目。……天屯、肆葉さん。これは…』
「会ったことあるぞ。」
『…………え』
最下階から戻ってきたらしい愈史郎さん。
珠世さんは……まだ調査中だろうか。
それにしても、肆葉さんと愈史郎さんが会ったことあるって。
「俺が鬼と分かっていながら、呑気に会話をしたんだ。生きてきた年数で言えば俺の方が上なのに、初対面で呼び捨てのタメ口だった」
『天然な方なんですかね……?』
「琥珀色の長い髪を1つに結っていた。お前と少し似ている。」
『え、』
いや、琥珀色に反応しすぎだな。
琥珀の力は尾上家の男性にしかないはず、天屯家の女性なら関係ないだろう。
……ともかく。
肆葉さんと榊は両想いだった。
遊郭の時、俺が呟いた四葉という言葉は、単に父さんが好きな花だったからだが……榊はそれを肆葉さんのことと捉えたのだ。
そして、現代の父さんが四葉を好きだと言ったのは、現代のよつはさんとも関係しているはず。これはあやめに何か聞いた方がいいかも知れない。
『……五つ目』
日記の最後の方に、梓の呼吸を教わったのは肆葉さんからだと書いてある。……だけど、冒頭には榊から教わったと書いてある。
この矛盾は何だ?一つ目の違和感と繋がりがあるのか?
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リナ(プロフ) - トゥルピカさん» コメントありがとうございます!!描いてるうちにシリアスめちゃくちゃ増やしちゃう癖あるんでギャグ沢山ぶち込みたいと思ってます!嬉しいお言葉ありがとうございます! (2019年12月6日 7時) (レス) id: 4837a99168 (このIDを非表示/違反報告)
トゥルピカ(プロフ) - わお、おもしろい!です!なんか、こういうの好きですあのー、シリアスもギャグも入ってるの。うん、とりあえずすこです (2019年12月5日 22時) (レス) id: fdf27c346b (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます〜!!そう言っていただけると嬉しいです…!更新頑張ります! (2019年11月17日 17時) (レス) id: 4837a99168 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年11月17日 16時) (レス) id: 6ba09b020b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リナ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2019年11月16日 12時