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第177話 探索隊 ページ37

❁⃘*.゚



「なるほど……菖蒲さんは尾上家のことをあまりご存知ではなかったんですね……」

『そうなんですよね〜。まぁ俺の理解力が無さすぎて楸さんに気を使われたという説がかなり濃厚なんですけども』


俺がもうちょっと理解力を持ち合わせていれば、楸さんももう少し込み入った話をしてくれていたかもしれない。いやぁ申し訳ねぇ。

珠世さんたちに話し終えた俺は、ゆっくり立ち上がった。


『ともかく、俺は資料を片っ端から探してみます。お二人は……どうされます?』

「もちろん、お手伝いを。」

『えっ、良いんですか?そういうつもりで言ったわけではなかったんですけど……』

「あぁ、迷惑でしたら……」

『いえいえ!全くもって!!』


尾上本家は二階建てのだだっ広い屋敷になっており、一階は居間や客室などの物の少ない部屋が多かった。

そして肝心の二階は、まさかの全部屋が資料部屋。
これ、俺一人でってなってたら一週間以上かかってた気がするぞ……??


二階を見て絶句した俺の背中をかなり強めに叩いた愈史郎さんは、資料の確認を始める。
……うん、そうだな。とにかく手を進めないと。


一番奥の部屋に入り、床にまで散らばった資料を確認していく。


『これひっどいな……全部の部屋こんなに散らかってんだもんな………』

「チュン!」

『うわビックリした!!雀くん室内にも入るのな……?』


鬼がいないからだろうか。
鎹鴉って戦闘中は出てこないもんな……雀だけど。


『…普通の歴史書とかばっかりなんだな……そりゃそうか』

「向こうの部屋もほとんど普通の本ばかりだ。機密事項なら隠されている可能性が高いと思うが」

『やっぱそうですかね?でもこの階、鍵がかけられてたりとかいう部屋も全く無かったですよ?』

「頭を使え」

『ハイ』


珠世さんには一階の方を見て回ってもらっているが、そちらに何かないだろうか。
ともかく二階は何かが隠されている感じはない。資料だらけなのに。


「!……珠世様!」

『え!?どうしたんです急に!?』

まるでテレパシー的な何かを受信したように一階へ走る愈史郎さん。
マジで何??テレパシー??


「菖蒲さん。少し不可解なことが。」

『はい!何でしょうか!』

「すみません、おかしな話かもしれませんが……この下から、何かとても嫌な感じがするのです。」

『………下』


何も無い廊下のド真ん中。
トントン、と足で軽く叩いてみても何の反応もない……が。



『地下、ですかね』

第178話 地下に隠された→←第176話 組紐の正体



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リナ(プロフ) - トゥルピカさん» コメントありがとうございます!!描いてるうちにシリアスめちゃくちゃ増やしちゃう癖あるんでギャグ沢山ぶち込みたいと思ってます!嬉しいお言葉ありがとうございます! (2019年12月6日 7時) (レス) id: 4837a99168 (このIDを非表示/違反報告)
トゥルピカ(プロフ) - わお、おもしろい!です!なんか、こういうの好きですあのー、シリアスもギャグも入ってるの。うん、とりあえずすこです (2019年12月5日 22時) (レス) id: fdf27c346b (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます〜!!そう言っていただけると嬉しいです…!更新頑張ります! (2019年11月17日 17時) (レス) id: 4837a99168 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年11月17日 16時) (レス) id: 6ba09b020b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リナ | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2019年11月16日 12時

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