第173話 ぶっちゃけると ページ33
❁⃘*.゚
1ヶ月と2週間後
「では、菖蒲さんは本日で機能回復訓練は終了です。お疲れ様でした。」
『うっす!お疲れ様です!』
今回もお相手してくれたアオイさんたちに深々と頭を下げる。
明日からまた任務だろう。
我妻くんは足が治るのに時間がかかっていたから、もうちょっとかかりそうだけど。
『……にしても、二人とも目覚めないねぇ』
「うん……大丈夫だとは思うけど。早く良くなってほしいよな」
我妻くんと二人だけって結構久しぶりだな。
選別が終わってから俺が任務に出るまでのちょっとの期間は二人だけだったけど、鼓屋敷のときからは四人でいたし……彼も大人しくしてたら良い奴なんだけど。
「はぁ……明日から菖蒲も任務かー……俺もいつ駆り出されるか……」
『まぁ俺の場合、任務ってか調査みたいなとこあるけどね』
「あ、尾上家の本家に行くんだっけ?お館様の許可取って?」
『そ。楸さんがいない今、尾上のことを詳しく知ってる人って、もう鬼殺隊にはいないらしいんだよね。』
聞く相手もいないし、そもそも誰も知らないんじゃいざって時に困るし。
そういう色んな理由から、一旦任務を外れて調査に専念して欲しいとの事。
尾上本家は、天屯本家ほど巧妙に隠されてはいないものの、片道でもかなりの時間がかかる。
俺が住んでた小屋のように山奥にあるそうだ。(ちなみにその小屋と本家は別物である)
「明日朝早くに出るんでしょ?気をつけてね。」
彼の言葉に送り出され、翌朝、蝶屋敷をあとにした。
❁⃘*.゚
『ッギャー!!!』
「チュン!」
そして目的の山では、俺の叫び声が見事に響き渡っていた。ついでに雀くんの声も。
………それもそのはず、この山は異常に虫が多いのだ。何これ、俺に来させないようにしてんの??こっち来んなってか??(憤怒)
『ってうわ!!こっち来んな!!!』
ブンブンと刀を振り回して虫に叫ぶ始末である。
ぶっちゃけていい??俺、鬼より虫の方が怖い。(真顔)
ガクブルと震えながら地図通りに山道を登れば、俺のHPが赤色に点滅する頃に屋敷に辿り着いた。(既に夜)
案の定、屋敷はボロボロだが…虫の数は少ないので良しとしよう。何様だよ。
それから、天元さんに預けられた組紐飾りを取り出す。鍵の形をしているが……屋敷の扉に鍵穴は無い。
………は???
『え?どうすんのどうすんの!雀くん!開け方わかる!?』
「チュン!」
『俺がわかんねーってば!久しぶりだなコレ!!』
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リナ(プロフ) - トゥルピカさん» コメントありがとうございます!!描いてるうちにシリアスめちゃくちゃ増やしちゃう癖あるんでギャグ沢山ぶち込みたいと思ってます!嬉しいお言葉ありがとうございます! (2019年12月6日 7時) (レス) id: 4837a99168 (このIDを非表示/違反報告)
トゥルピカ(プロフ) - わお、おもしろい!です!なんか、こういうの好きですあのー、シリアスもギャグも入ってるの。うん、とりあえずすこです (2019年12月5日 22時) (レス) id: fdf27c346b (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます〜!!そう言っていただけると嬉しいです…!更新頑張ります! (2019年11月17日 17時) (レス) id: 4837a99168 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年11月17日 16時) (レス) id: 6ba09b020b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リナ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2019年11月16日 12時