第157話 怒って当然の ページ17
❁⃘*.゚
「……すまない、理解が追いつかないんだが」
『だから、俺の宿敵が鬼化した父さんでね?榊って言うんだけど、そいつが擬態して荻本屋に現れて、俺を買いたいって言ってきたわけ。その時は何とか榊が引いたんだけど、あと二日後にまた来ることになってんの。』
そもそも、炭治郎にも伊之助くんにも榊の話はしていなかったな。
柱の面々はお館様を通じてか楸さんを通じてか、たぶん全員知ってるだろうけど。
「……宿敵が菖蒲の父…?そんな話聞いたこともなかったぞ?」
『そりゃ言ってなかっ………、い、言い忘れ……さ、最近知ったから』
「嘘の匂いがする」
『だってこんな怒られると思わなかったんだもん!』
確かにだいぶ重要な話だけど!
俺だったらなんで話してくれなかったんだって怒るけど!あ、自業自得だな!
「それで、危険は無かったんだな?」
『うん。すぐに殺そうとしてる感じは無かった。けど荻本屋の人達が人質みたいな感じで、だから逃げるって選択肢は選べないんだよね。選ぶ気ないけど』
「けどコイツ、一人で行こうとしたぞ」
『え』
「菖蒲」
ひぇーっ!!こわ!こっっわ!!
後ろから唐突に裏切られたし炭治郎こっっっわ!!!
そのうち過保護が転じて任務に行くなとか言われそうだわ!!(有りうる)(大いに有りうる)
❁⃘*.゚
「とにかく、夜になったらすぐに二人の荻本屋に行く。それまで待っててくれ。固まって動いた方がいい。今日で俺のいる店も調べ終わるから。」
「何でだよ!俺のトコに鬼がいるって言ってんだから今から来いっつーの!頭悪ィなテメーはホントに!」
『(伊之助くんには言われたくないけどな)』
炭治郎の頬をつねった伊之助くんは、否定する炭治郎に対しポコポコ殴り始める。ちっちゃい子か。
「夜の間店の外は宇髄さんが見張っていただろ?イタタタタ…でも善逸は消えたし、二人の店の鬼も今は姿を隠してる。」
「イタタ……ちょっ、ペムペムするのやめてくれ、建物の中に通路があるんじゃないかと思うんだよ。」
その言葉に、伊之助くんの手が止まる。
……そうか。
つまり、俺達が追ってる方の鬼は結局一人だけってこと。
「通路?」
「そうだ。しかも店に出入りしてないということは、鬼は中で働いている者の可能性が高い。鬼が店で働いていたり巧妙に人間のふりをしていればいるほど、人を殺すのは慎重になる。バレないように。」
「そうか……殺人の後始末には手間がかかる。血痕は簡単に消せねぇしな」
73人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リナ(プロフ) - トゥルピカさん» コメントありがとうございます!!描いてるうちにシリアスめちゃくちゃ増やしちゃう癖あるんでギャグ沢山ぶち込みたいと思ってます!嬉しいお言葉ありがとうございます! (2019年12月6日 7時) (レス) id: 4837a99168 (このIDを非表示/違反報告)
トゥルピカ(プロフ) - わお、おもしろい!です!なんか、こういうの好きですあのー、シリアスもギャグも入ってるの。うん、とりあえずすこです (2019年12月5日 22時) (レス) id: fdf27c346b (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます〜!!そう言っていただけると嬉しいです…!更新頑張ります! (2019年11月17日 17時) (レス) id: 4837a99168 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年11月17日 16時) (レス) id: 6ba09b020b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リナ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2019年11月16日 12時