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一本目 ページ2

思えばあの日が始まりだった。

知らない場所で目覚めて、自分の行く先が一気にわからなくなって。

泣きそうになって、絶望したあの日。

人生で一番、最悪で最低な日。

でも最近ようやくわかったんだ。

この生活を守りたいって、

こんな人生も悪くないって、

ここでも私は生きていけるって

そう思わせてくれたのは間違いなく貴方で。

「ボクは自分の思うように行動してきただけだよ」

と貴方には呆れられてしまうかもしれないけれど。





あなたのまっすぐな瞳に惹かれたのは、紛れももなくあの日だったのだ。









第一章

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作者名：苺恋 | 作成日時：2022年6月2日 20時

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