【HQ】浮気性な君からの精一杯のお返し【岩泉一】【及川徹】 (ページ7)

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お返し。5 ページ7

『うわっ…』

翌日、ロッカーを開けると大量の“死ねブス！”と書かれた手紙とがびょうが入っていた

教室に入ると机に落書き
机の中に、“死ね”と書かれ、ぐしゃぐしゃになった大量の紙

休み時間になると

誰にも言うな
そう言われながら浴びる水

「うちらのことを一人にでも言ったら

あんたの部活壊してあげる。」

正直、花に無理矢理連れてこられたこの部活

別に壊れようと興味はなかった

はずだった。

花に言えば…

思っていたのに。

どうしても言えなかった。
貴大になんもされてないか？と言われても、大丈夫と笑って見せた
花に心配されてもへーきへーき、と適当に答えて見せた。

下駄箱やロッカー、机の中の大量の紙やがびょうも、朝誰よりも早く学校に行って片付けてから朝練に行った。
その分朝練に遅れることもしばしばあったが、寝坊しました。とだけ伝えた。

朝練に遅れるのが申し訳なくなり、もっと早く学校に着くようにした。

体はもうボロボロだった。

だから

あの女達が

また何か企んでいることも知らなかった。

「ねぇ。」

放課後部活へ行こうとしている時突然聞こえてきた声

声であの子達だとすぐに分かった。

「ちょっと、きて。」

そう言われて来たのは、空き教室
教室は真っ暗で、何されるかとドキドキしていたが、予想外の言葉が聞こえた

「ごめん。」

『っえ。』

「うちら、あんたの事羨ましかったんだ、ちやほやされて。だから、ごめん。」

開放されると思うと嬉しくて言葉がでなかった。

「………なーんてね。」

『っ！？』

いきなり顔が豹変する女の後ろには
数人の男子生徒

「え、本当にいいのかよ？」

「当たりまえでしょーが、早くやってよ」

「ｷｬﾊﾊ!!ざまぁみろっ」

「及川君に話しかけられて調子乗ってるメス豚が。」

彼女達の声も、もう私には聞こえなかった。

抗えば抗うほど殴られ、破かれていく服

痛くて声を出そうと思えば塞がれる口

振り払えば逃さないとでも言うように捕まれる腕

「うわ、こいつ何げ良い体してやがる。」

「写真撮っちゃう？笑」

もう、もはや私は従うしかなかった。

及「ねぇ…

何してるわけ？」

いま、この時までは。