10発目 ページ10
意図せず城に戻ってきてしまったわけだが扱いは依然何も変わらない。もはや清々しい。
そんなことより部屋に戻る途中でエーミールに引き止められた訳だが後ろには当然の様にヒイロがいる。
エミ「貴方ね、聞きましたよ。私のネクタイピンを壊したって。どうしてくれるんですか、大体ね私の大切なものを壊して謝罪もせずに外をほっつき歩いて何の悪びれる様子もなく朝帰りなんて、幹部としての自覚が足りないんじゃないんですか。」
それにしてもエミさんの説教というか怒りはネチネチしている。
どうして私は身に覚えのない物を壊したことに関して怒られているんだ??
『うん、話を遮って悪いんだけどエミさんは何の話をしてるの？？』
ヒイロ「とぼけないでよっ！ワタシ見たんだから。Aがエーミールさんのネクタイピンを粉々にしてるところ。」
『へぇ、それで？』
ヒイロ「ワタシ見たの。え、エーミールさんっ、信じてくれるよね…？」
吐き気がするほど洗礼された動き、女としての己の見せ方を熟知した仕草、表情。男に取り入ることしか脳のないアバズレが。
エミ「ヒイロさん、もちろん貴方を信じます。普段貴方がどんな仕打ちを受けたかは私達が一番知っていますから。」
『話は終わり？』
乾いた声で笑うとパチンと頬を張られる感触がした。痛いには痛いが激痛ではない。下手くそ、叩くならもっと手のひらに力を込めればいいのに。
ヒイロ「ちょっとは反省の色でも見せなさいよっ！！」
パチン、パチンっ、ぱちん。何度も叩かれてようやく頬が熱くなる感覚が戻った。
エミ「ヒイロさん……、」
隣でジーンとした顔でときめいてるエミさんに初めて心の底から軽蔑の眼差しを向けて、そんなんだから童貞なんだよ、と言いたくなった。気が済んだのか、疲れたのか、叩くのをやめたヒイロは肩で息をしている。エミさんに万札を5枚ほど無理やり握らせて、叩かれる前と変わらぬ声で言った。
『もう良いかな、書類を提出しに行くんだ。』
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オバケ(プロフ) - うぃるそんさん» ほとんど僕のなりたい理想の女性像を元に作っているのでそう言っていただけて嬉しいです！夢主の夢小説……？ちょっと面白そうやんけぇwwうちの子反応集とか作ってみたいな、と思ってるので短編くらいだったら作れると思いますよww (5月7日 23時) (
レス) id: fd8a4e3138 (このIDを非表示/違反報告)
オバケ(プロフ) - たんぽぽさん» 結婚は心に決めた人がいるのですみません♡嫌な運命感じてますねぇ……、wwがんばります！！ (5月7日 23時) (レス) id: fd8a4e3138 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ - うわああああああ神作です好きですん結婚してください(((ヒロイン(笑)が自分の大っ嫌いな奴と名前同じな上に性格も似てて運命感じましたわ…これからも頑張ってくだせえ！ (5月7日 20時) (レス) @page29 id: 88300bd064 (このIDを非表示/違反報告)
うぃるそん - わ、口調も性格もめちゃくちゃ大好きです夢主の夢小説を作ってくれ(？)これからも更新頑張ってください！ (5月7日 20時) (レス) @page29 id: 4b19bdf32e (このIDを非表示/違反報告)
オバケ(プロフ) - 葵斗(あおとね？あおいとじゃないよ？！)さん» そうですよー！でも安易に退場させる気もないので全然結末考えてないけど楽しみにしていてください！口論はやはり機転と知性がいりますからね、僕には無理ですwww (5月7日 1時) (レス) id: fd8a4e3138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オバケ x他1人 | 作成日時：2024年3月20日 2時
