中指立ててもナンセンス【wrwrd】

8発目⚠ ページ8

過激な描写があると思います、ご注意下さい。
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幼い頃は、私は一国の王女だった。いや、王位継承権は限りなく低かったし目つきも悪かった上に王様の気まぐれで妊んでしまった娼婦の子どもにはほとんど居場所なんてないようなもので、幼いながらに肩身狭く生きていた。


なんの間違いで産んでしまったのか。結局聞けずに母体は抜け殻になった。王宮内で迫害され、罵られ、耐えられなかったんだろう。娘のその後なんてストレージの少ない頭では考えられなかったのだろう。しばらく、母と同じように迫害され罵られながらも本能で必死に生きている内に国が死んだ。


戦争相手の敵国に必死に媚を売った。まだまだ幼い体で靴を舐め、床を舐め、悪趣味な兵士の慰み者になったことだってある。そのうち、誰もやりたがらなかった拷問の仕事が回ってくるようになった。


何度も何度も何度も何度も何度も何度も謝った、声に出せば罰せられるので心の中で何度も。初めての夜は悲鳴やギラついた瞳、食いしばった歯の軋む音が耳の奥にこびり付いて取れず、眠れなかった。次第に慣れ、やがて何も思わないことを学んだ。良心も同情も無視して爪を剥ぎ指を詰め眼球をくり抜き、肋を蹴り折った。


また月日は流れ、また国が死んだ。与えられた小汚い牢獄近くの部屋で気づかれぬよう息を殺しうずくまっていると薄い木の扉が音を立てて開いたのを覚えてる。


グル「俺とこい、国を建てよう。さあ、お前の居場所はお前で掴め。」


伸ばされたその手は魅力的で、私は母が死んでから初めて泣いた。嘘でも私に居場所を与えようとしている事が何より嬉しいと思った。


それから、すでに仲間になっていたメンバーと仲間を探し、今の我々国を作り上げた。私の居場所に私の愛する国、私の大切な人々。初めて、宝物を持った気がした。この国の為なら命も惜しくない、何人の命を犠牲にしても何人を戦死させようと、絶対にこの国だけは死なせないと誓った。

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