16発目 ページ16
『何でここに、？』
名前を呼ぼうとしたところでうるさい声に遮られた。
ヒイロ「今すぐ開けなさい！」
ノブを乱雑に回すからガチャガチャと音を立てている。逃げなければ、2人が隠れられるところと言えば物置らしく鎮座するクローゼットくらいだがすぐに見つかるだろう。そうなれば逃げ道はたった１つ。
レパロウを横目に建て付けの悪い窓枠を力任せに叩く。ドアノブは今にも壊れそうだ。何度か叩いたところでガラスが弛たんで窓が開いた。
『夜の散歩でもしようか。』
レパ「え」
レパロウを抱えて開け放たれた窓に足をかけると後ろからバンと扉の開く音がする。振り返ることもせずに窓から飛び降りた。なんかデジャヴ。
ヒイロ「ッ」
レパ「うわぁぁぁああ！！」
木の上に落ち丁度枝に脚が引っかかって私の上にレパロウが座る形になった。ここまで追ってはこないだろう。落下する身体や頬を撫でる風の感覚、肘あたりから感じる熱が気分を高揚させて意味もなく笑えてきた。
『あはっ、あはははは！！！あぁー、レパロウ、大丈夫？？』
レパ「大丈夫じゃないですよ！！アンタ肘！」
乱暴にした止血では足りなかったようで肘から手首にかけて血が滴っている。熱の正体はこれか。と1人で納得しているとレパロウが呆れた顔で蔑んだ瞳を向けてくる。
『仮にも上司だぞ。』
レパ「何のことですか？」
『良いから降りろよ。』
はいはい、と生意気な返事をしてスルスルと木を降り切ったのを見て追って降りた。血が垂れるかもしれないのでね。
レパ「ほら、しんぺい神さんのところ行きましょ。」
『それだけは是が非でも断固拒否する。』
ぺ神と話すのが1番疲れるってのに自分で処置できる怪我をわざわざ診せにいく必要はないじゃないか。レパロウから距離を取って睨んだが全く効果はない。
レパ「明日の訓練、参加しないんですか」
『せ、戦場では怪我をしたからと言って戦わない選択肢はない。』
レパ「あんたね、ここは安全な城壁の中でしょ。何でもかんでも戦場に置き換えて考えるもんじゃない。ほら、行きますよ。」
怪我をしてない腕を掴んでレパロウはズンズン進んでいく。引きずってでも医務室に連れていくという強い意志を感じたので引きずられてでも行かないという強い意志で対抗したが普通に引きずられて痛かった。
＿＿＿
知ってる人の方が多いと思うけど他人の血はむやみやたらに触れないようにね。血に触るだけで感染する病気もあるから。
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オバケ(プロフ) - うぃるそんさん» ほとんど僕のなりたい理想の女性像を元に作っているのでそう言っていただけて嬉しいです！夢主の夢小説……？ちょっと面白そうやんけぇwwうちの子反応集とか作ってみたいな、と思ってるので短編くらいだったら作れると思いますよww (5月7日 23時) (
レス) id: fd8a4e3138 (このIDを非表示/違反報告)
オバケ(プロフ) - たんぽぽさん» 結婚は心に決めた人がいるのですみません♡嫌な運命感じてますねぇ……、wwがんばります！！ (5月7日 23時) (レス) id: fd8a4e3138 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ - うわああああああ神作です好きですん結婚してください(((ヒロイン(笑)が自分の大っ嫌いな奴と名前同じな上に性格も似てて運命感じましたわ…これからも頑張ってくだせえ！ (5月7日 20時) (レス) @page29 id: 88300bd064 (このIDを非表示/違反報告)
うぃるそん - わ、口調も性格もめちゃくちゃ大好きです夢主の夢小説を作ってくれ(？)これからも更新頑張ってください！ (5月7日 20時) (レス) @page29 id: 4b19bdf32e (このIDを非表示/違反報告)
オバケ(プロフ) - 葵斗(あおとね？あおいとじゃないよ？！)さん» そうですよー！でも安易に退場させる気もないので全然結末考えてないけど楽しみにしていてください！口論はやはり機転と知性がいりますからね、僕には無理ですwww (5月7日 1時) (レス) id: fd8a4e3138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オバケ x他1人 | 作成日時：2024年3月20日 2時
