ちょっとワケアリな新婚夫婦３

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朝食の後は奥様が食器を洗い、磯村さんが洗面所へ。

「A、洗濯機止まったからこのままベランダ干して良い？」

『お願いします、その間に私掃除しちゃいます。』

磯村さん夫婦は家事も分担。二人とも一人暮らし生活が長かったおかげで家事ができることと共働きであることから自然とこういう形になったそうです！素敵！



その後、２人はそれぞれの自室に向かい仕事をし始めました。
磯村さんは台本を読んでいますね。
奥様は……パソコンに向き合っています。

コンコンッ

ノックの音に顔を上げた奥様。

「A、もう12時30分だけどお腹空かない？俺準備するから何か食べたいものある？」

『えっもうそんな時間ですか！？すみません！！えっと…！』

「集中してたんだね、全然大丈夫だよ。……あ、もし仕事のキリが良いなら久しぶりに外食する？」

『良いですね、行きたいです。パスタ食べたい気分です。』

「あーパスタ良いね〜。行きたいお店あるの？」

『うーん、今パッと思い付いたのが大学生時代によく食べてたお店なんですけど……。』

「よし、じゃあそこ行こう。」

そして２人は………おや？磯村さんが何やらテーブルの上に化粧品を並べ始めました。

『宜しくお願いします。』

「いきまーす。」

！？！？ちょ、何やってるんですか！？

「あ、彼女のメイクしてます。」

それは見れば分かります！！何でメイクを磯村さんがしてるんですか！？

「うーん……普段はお嫁さん自分でやってるんですけど、かなり控えめなんですね。それで、休みの日に出かける時には俺が好きにメイクして良いってことになってます。」

奥様はそれで良いんですか…？

『最初は戸惑いましたけどメイク苦手だったので助かってるというのが正直なところです……最近は慣れ始めました。』

何とも特殊な……磯村さんはメイクするのが好きなんですか？

「嫌いじゃないですよ。メイクし始めたきっかけは彼女の世話焼きたかったのが半分、彼女に意地悪したかったのが半分ですね。」

意地悪、ですか？

ここで徐に口紅を自身の唇に塗り出した磯村さん。

そして奥様の顎を持ち上げて……



ちゅ



「……ちょっとはみ出しちゃった。」

『っ、…な、なっ……！！！』

「こういうイタズラです。反応が可愛くて、つい。」

『つ、っ！？！？』

…仲睦まじいようで何よりです。独身のスタッフには刺激が強すぎました。

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