day_3 ページ4
結局、その後も必死に抗議したけど、
全く受け入れてもらえずに終わった｡
...いや、終わってしまった｡
話はめちゃくちゃ長いくせに、
引っ越しの手配は一瞬で終わらせていたPD二ム｡
あの日から3日後の今日、
私は未だに訳の分からないまま宿舎の前で突っ立っていた｡
『お邪魔しまーす...』
近所の人に不審者と間違われる事態だけは避けたいので
意を決し、静かに玄関のドアを開ける｡
幸い、彼らは”MIROH”でカムバし
活動が一気に増えたみたいで、
宿舎の中には誰もいないそうだ｡
『うわ、真っ白やん』
玄関からリビングらしき部屋、廊下に至ってまで
全て白色で埋め尽くされている宿舎｡
第一印象しか知らないけど、
よくこんな部屋に わんぱく男子極めてそうな9人を
住まわそうと思ったな社長｡
『えっと”角から3番目の部屋、
...痛っ！』
真っ白な廊下を進みながら貰ったメモを読んでいると、
右足がグキッと鈍い音を立てながら
本来傾いてはいけない方向に曲がった｡
こんなこともあろうかと慎重に歩いていたのに、
いつの間にか落ちていたフィギアを踏んずけたみたいだ｡
...いや、床でフィギア使って遊んだやつ誰！？
「ただいまぁ〜」
『え！？』
フィギアをそっと近くの棚に戻していると、
突然玄関のドアが開き
隠れる間もなく人が入ってきた｡
...ちょっと待ってPD二ム？
こんなの聞いてない。私聞いてないよ！？
『あ...え？』
「え？って、あれ。Aじゃん」
『何で名前知ってるんですか』
現れたのは、鼻筋がシュッとしていて
どこか変わったオーラ醸し出してるイケメンさん｡
「何ででしょうねー」なんて、
今度は悪戯な笑みを浮かべながらこちらへ近づいてくる｡
「俺の名前、言ってみ？」
『え！？』
「妹分なんだから、オッパの名前くらい分かって当然だよね？」
何言い出すかと思ったらこの人...
一番最悪な質問してくるじゃん！
「ほれほれ」
『えっと、最初の文字は...?』
「え、もしかして分かんないの？俺は知ってるのに？」
『分かりますよぉ？！』
「じゃあはい！どーぞ」
咄嗟に嘘をついてしまい、すぐに後悔する｡
素直に知らないって言えばいいのに。数秒前の自分を殴りたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 👍💕🤭 (2022年5月26日 9時) (
レス) id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
ぴーよ - 遊ちゃん_SKZさん» うわあああめちゃくちゃ放ったらかしにしてしまったー！もう2年生の春がやってきてしまいました…遊ちゃんさんを始め読んでくださっている方々、本当に申し訳ありません…😭 (2022年4月10日 20時) (レス) @page5 id: 0a65374ae6 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - あけおめです〜！☺️占ツク自体見てなくて返信できずすいません汗ぴーよさんもお身体にお気をつけて！また楽しみに待っています☺️ (2022年1月8日 2時) (レス) id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
ぴーよ(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» ほんとに遅くなってしまいすみません！！高校に入ってから色々と忙しくて全然更新できてないです(><) めちゃめちゃ元気です！遊ちゃんさんもお体にお気をつけて！！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 0d382cdb2d (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - いえいえ、こちらこそです汗なかなか浮上出来ず、すみません！！泣泣体調変わらず、お元気でしたか？？？！ (2021年7月9日 3時) (レス) id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴーよ | 作成日時：2020年10月14日 17時
