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『サカズキ』
ソファから立ち上がって襖の方に向かうサカズキに声をかけ、ちょいちょいと手で合図すると腰を軽く曲げてくれた。
｢なんじゃァ……｣
『ごめんごめん、すぐ終わるから』
これまた行儀悪いけど仕方ない、こうでもしないと腰曲げてくれてるとはいえ届かないし___
｢なにをす…｣
ソファの上に立ち、背もたれに片膝をつきながら背伸びして短い腕でサカズキのフードの後ろに手を回して抱きしめる。
勿論、恥ずかしいのですぐに離れた___
『と、！まぁ、！こんな感じで本来はお互いに頬にキスするんだったかは忘れたけどこれくらいの距離でって……』
醜態を晒したことを誤魔化そうと声を張るがその自分の差恥よりも前の2人からの雰囲気が______
｢A｣
『なにサカズ、キ、』
振り返ると普段はフードと帽子でただでさえよく見えない筈なのに、距離が近いからなのか口元を抑え、頬をあからめているサカズキが見えた。
ジロりっと睨まれたと思ったら___________
｢戻ったらァ覚えちょれェ……｣
と小声で言うなり、部屋を出ていった。
私は呆然と未だにソファの上で突っ立っている。
なにあれ、流石にサカズキが照れたとかじゃないと思うから。あれだ、私如きがあんなことしたから怒り通り越して殺意抱かれた？絶対そうだ。どうしよう、おつるさんの所にでも逃げ____
｢A｣
『く、クザンどうしよう、』
私の命日が決まったかもしれな________
｢お前のことだからわざとじゃねェと思うけど次やったら許さねェからな｣
『は、っ？どういう』
｢とりあえず今日はわっし達と一緒にいた方が懸命だよォ〜｣
『え、っあ、……』
『はい』
これは逆らったらダメなやつだと私の本能が感じた。
運のいいことにその日、サカズキに会うことはなかった。
〇：づき山さん、リクエストありがとうございました！キスは流石に、…と思いハグにしておきました！
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またる - お話面白かったです！これからも頑張ってください！ (2020年8月23日 9時) (
レス) id: 15db7b492a (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - Noahさん» 2回目リクエストありがとうございました！ (2020年7月28日 13時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - 2回目のリクエストです...崖にすわってる夢主と新兵クザンをお願いします...(私のイメージでは消えてしまいそうな夢主に対して...って感じです) (2020年7月21日 22時) (レス) id: 9d3f0fa908 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - まだまだリクエスト受付中ですのでお気軽にどうぞ！ (2020年7月21日 22時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - Noahさん» リクエストありがとうございました！ (2020年7月13日 22時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作者ホームページ：https://twitter.com/maru_kibun
作成日時：2020年7月1日 23時
