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いつものように寝てる女を起こさないようにホテルを去る。
誰を抱いても、誰とキスをしても
その後に残るのは空虚感だけ。
何回も繰り返しても無駄だってことはわかってる。
君はもう、絶対に戻ってこないってことも。
「 おはよ〜、紫耀！ 」
でも楽屋のドアを開ければ、 いつものように大好きなメンバーがいて
仕事にも充実させてもらってて
それだけで幸せなんだ、と必死に言い聞かせる。
「 なぁなぁ、紫耀のさ元カノの名前ってさ
Aやったよな？」
ソファに座ってスマホをいじっていた廉が
その画面を俺に向ける。
「 …そうやけど。 」
「 この人？ 」
向けられた画面は衝撃的で
目を背けたくなった。
現実から
逃げたくなった。
君の隣には
俺じゃない、知らない男。
二人は幸せそうな満面の笑みだった。
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作者名：シュガー
| 作成日時：2018年2月28日 23時
