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｢ …それで、なに？聞きたいことって。 ｣
家からちょっと離れたところにある
静かな海辺。
いまは冬だし、こんな夜遅くに来る人なんて全くいない。
ここには、付き合ってる頃にも1度来たことがある。
誰もいないから穴場だね、なんて笑いあってた。
海に反射した月の光に照らされる紫耀の笑顔が大好きで、今でも鮮明に覚えてる。
あの時とはまた、違う気持ちでここに来てるだなんて…。
｢ 紫耀、あのね、正直に話してほしい。｣
｢ …うん？ ｣
タバコをふかしながら、私を見下している紫耀に
すこし人見知りに近い緊張をしている。
｢ …あのね。…私たちが別れたのって、
事務所のせいなの？ ｣
紫耀が、タバコを吸う手を急に止めた。
｢ ……なに、それ？誰から聞いたん？ そんな話。 ｣
｢ …ちょっと、噂で聞いて。 ｣
紫耀の目をまっすぐ見つめて返答を待てば
ふ、と軽く微笑む。
｢ 俺、そんな話知らんけど。｣
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作者名：シュガー
| 作成日時：2018年2月28日 23時
